ストラカンの追跡
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/07 10:05 UTC 版)
「オルテガル岬の海戦」の記事における「ストラカンの追跡」の解説
午後11時には、ベイカーはついに戦隊に追いつき、カエサルの(艦の名称がある)艦尾の下をくぐり、予想通り、ストラカンの戦隊であることを確認した。ベイカーはストラカンに、ロシュフォール戦隊の一部が風下にいることを告げ、ストラカンはすぐさま交戦することを決意した。しかしこの時点で、ストラカンの戦隊は散り散りな状態であり、フランス戦隊を阻止すべく出帆した後、残りの艦を召集するためにベイカーを派遣し、集めた艦に自分を援護させるように命令した。この時点でストラカンの戦隊を構成していたのは80門艦カエサル、74門艦ヒーロー、クラジュー(英語版)、ナムール(英語版)、ベローナ、そして36門フリゲート艦サンタマルガリータ(英語版)、32門艦フリゲートのアイオロス(英語版)だった。ストラカンはカエサル、ヒーロー、クラジュー、アイオロスだけで、その時点で北西へ前進しつつあったフランス戦隊を追跡したが、午前1時30分に悪天候で彼らを見失った。その後ストラカンは帆を絞って残りの艦を待ち、11月3日の夜明けにはサンタマルガリータが合流した。本格的な追跡がまた始まり、7時30分には南東36マイル(約58キロ)にオルテガル岬が見えた。午前9時にフランス戦隊が見え、11時には、イギリス戦隊の先頭の艦が、艦尾にナムールとフェニックスがいるのを認めた。この2隻と共に、別のフリゲート艦、ヘンリー・ホサム(英語版)艦長の38門のレヴォリューショネア(英語版)がいた。レヴォリューショネアは2隻とひょっこり出会ったのだった。追跡はその日中続き、夜に入って、速度でまさるサンタマルガリータとフェニックスがイギリス主力戦隊の先頭に着いた。ベローナは戦隊に加われず、戦闘には参加しなかった。
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