スティルベ科
出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2020/05/20 06:12 UTC 版)
ナビゲーションに移動 検索に移動| スティルベ科 | |||||||||||||||||||||||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ヌクシア・コンゲスタ Nuxia congesta
|
|||||||||||||||||||||||||||
| 分類（APG IV） | |||||||||||||||||||||||||||
|
|||||||||||||||||||||||||||
| 学名 | |||||||||||||||||||||||||||
| Stilbaceae Kunth, nom. cons. |
|||||||||||||||||||||||||||
| 属 | |||||||||||||||||||||||||||
|
スティルベ科[1]（スティルベか）あるいはスチルベ科[2]（スチルベか、学名: Stilbaceae）とは、双子葉植物の科の一つである。11属39種で、大部分が南アフリカ、ケープ州に生育し、熱帯アフリカ、マダガスカル、マスカリン諸島、アラビアにも見られる[3]。
形態および分子学的特徴
基本的にはツツジ科のような低木や平凡な低木、草本である[3]。花は基本的に5部位に分かれるが4部位や6、7部位である場合もあり、果実は蒴果となる[3]。
スティルベ科にはC-8のイリドイドグルコシドが見られる場合が多々あるが、これはほかの科では極めてまれにしか見られない（Frederiksen, Damtoft & Jensen (1999)）[3]。
分類
この科はクロンキスト体系には存在せず、ダールグレン体系で新設され、APG体系に受け継がれたものである。したがって、古い分類において複数の科に散らばっていた属がまとめられた形となっている。たとえばイクシアンテス属（Ixianthes）は従来ゴマノハグサ科（Scrophulariaceae）に[4]、ヌクシア属（Nuxia）はマチン科（Loganiaceae）[5]あるいはフジウツギ科（Buddlejaceae）に[6]、スティルベ属（Stilbe）はクマツヅラ科（Verbenaceae）に分類されていた[7]。
下位分類
- Anastrabe - A. integerrima 1種
- Bowkeria
- （Brookea）[注 1]
- （Campylostachys）[注 2]- 少なくとも C. cernua 1種
- Charadrophila - C. capensis 1種
- （Euthystachys）[注 2]- E. abbreviata 1種
- Halleria
- Ixianthes イクシアンテス属 - イクシアンテス・レツィオイデス（I. retzioides）1種
- （Kogelbergia）[注 2]
- Nuxia ヌクシア属 - ヌクシア・コンゲスタ（N. congesta）など
- （Retzia）[注 3]- R. capensis 1種
- Stilbe スティルベ属
- Thesmophora - T. scopulosa 1種
ギャラリー
脚注
注釈
- ^ Angiosperm Phylogeny Website は本科に置きつつも、本当にここに含められるのか疑問を投げかけている[8]。The Plant List (2013) ではオオバコ科（Plantaginaceae）に置かれている。
- ^ a b c Angiosperm Phylogeny Website はスティルベ属のシノニムではないか、としている[8]。
- ^ Angiosperm Phylogeny Website はスティルベ属のシノニムとしている[8]。
出典
- ^ YList 植物和名-学名インデックス:分類体系表示. 2018年9月20日閲覧。
- ^ キク群シソ目 (KBY no PAGE). 2018年9月20日閲覧。
- ^ a b c d Angiosperm Phylogeny Website. 2018年9月9日閲覧。
- ^ 林・古里 (1986:287).
- ^ Beentje (1994).
- ^ Lindler (2004:437).
- ^ 河原 (2014:21).
- ^ a b c Stilbaceae Genera. (Angiosperm Phylogeny Website). 2018年9月9日閲覧。
参考文献
英語:
- Beentje, H.J. (1994). Kenya Trees, Shrubs and Lianas. Nairobi, Kenya: National Museum of Kenya. ISBN 9966-9861-0-3
- Lindler, H.P. (2004). "Stilbaceae." In J. W. Kadereit (ed.), Flowering Plants · Dycotyledons: Lamiales (except Acanthaceae including Avicenniaceae) (The Families and Genera of Vascular Plants, edited by K. Kubitzki, Volume VII). Berlin and Heidelberg and New York: Springer, pp. 433–440. doi:10.1007/978-3-642-18617-2 NCID BA66901960
- The Plant List (2013). Version 1.1. Published on the Internet; http://www.theplantlist.org/ (accessed 9th September 2018).
日本語:
- 河原, 孝行「APG に基づく植物の新しい分類体系」『森林遺伝育種』第3巻第1号、2014年、 15-22頁。
- 林弥栄、古里和夫 監修『原色世界植物大圖鑑』北隆館、1986年。
関連文献
- Frederiksen, L. B.; Damtoft, S.; Jensen, S. R. (1999). “Biosynthesis of iridoids lacking C-10 and the chemotaxonomic implications of their distribution”. Phytochemistry 52: 1409–1420. doi:10.1016/S0031-9422(99)00244-7.
このページでは「ウィキペディア」からスティルベ科を検索した結果を表示しています。
Weblioに収録されているすべての辞書からスティルベ科を検索する場合は、下記のリンクをクリックしてください。
全ての辞書からスティルベ科
を検索
Weblioに収録されているすべての辞書からスティルベ科を検索する場合は、下記のリンクをクリックしてください。
全ての辞書からスティルベ科
を検索
- スティルベ科のページへのリンク
