チーム・スコットとは? わかりやすく解説

チーム・スコット

(スコット・レーシング から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2013/04/07 18:18 UTC 版)

チーム・スコット
2010年
チーム名
RSM・チーム・スコット (Moto2)
本拠地 本部オフィス サンマリノ
技術部門 イタリアチェゼーナ
代表 チラーノ・ムラローニ
ライダー 15 アレックス・デ・アンジェリス (Rd.1-7)
59 ニッコロ・カネパ (Rd.1-8,10)
マシン スコット・フォース・GP210 (Rd.1-8)
スッター・MMX (Rd.10)
タイヤ ダンロップ
ライダーズ
チャンピオン
2
125cc 2004年 アンドレア・ドヴィツィオーゾ
250cc 2009年 青山博一

チーム・スコット ( Team Scot ) はかつてロードレース世界選手権に参戦していたレーシングチーム。

チームの経歴

1992年、チーム代表のチラーノ・ムラローニと、イタリアの建設会社 Scot Costruzioni の社長 Giovanni Torri によって設立された。チームの本部オフィスはサンマリノにあり、技術部門がイタリアチェゼーナにある。1994年から2009年までは、チームは全てのカテゴリでホンダのマシンを使い続けた。

アンドレア・ドヴィツィオーゾは、7年もの間チームに在籍していた。2002年に125ccクラスにデビューし、2004年に同クラスチャンピオンを獲得。2005年に250ccクラスにステップアップ後もチーム・スコットに在籍した。

ドビツィオーゾは2005年にシリーズ3位になり、2006年2007年には連続でシリーズ2位を獲得するなど、他メーカーに比べてあまり積極的に開発が行われていなかったホンダ・RS250RWで大健闘を見せた。

2008年、ドヴィツィオーゾはチームと一緒に最高峰MotoGPクラスにステップアップを果たす。チーム・スコットは、前年までの3年間コニカミノルタ・ホンダの名前で参戦していたJiRと共同でMotoGPチームを運営することになった。ドヴィツィオーゾの1台体制で臨み、ホンダのサテライト・チームの中では最も健闘した。表彰台を獲得し、他にもトップ5以内でのフィニッシュを6回記録、シリーズ5位の成績を収めた。

2009年シーズンはJiRとの共同体制を解消し、チーム・スコットが単独でMotoGPチームの運営を継続することになった。当初は、ワークスのレプソル・ホンダチームに抜擢されたドヴィツィオーゾに代わり、250ccクラスからステップアップした高橋裕紀の1台体制で臨んだが、第6戦カタルニアからはガボール・タルマクシが加入し、2台体制になった(タルマクシは125cc時代の2006年に在籍していたことがあるため、チームに復帰という形になる)。しかし、第8戦アメリカGPを前に高橋裕紀は契約を解除され、タルマクシの1台体制となった[1]。高橋、タルマクシの両名とも最下位近辺の常連となってしまい、成功は収められなかった。

一方、この年が最後の開催となった250ccクラスではKTMから移籍してきた青山博一が見事チャンピオンを獲得、125ccクラスからステップアップしてきたラファエレ・デ・ロサがシリーズ6位でルーキー・オブ・ザ・イヤーを獲得するという大活躍を見せた。

2010年、チームは資金難によりMotoGPクラスからは撤退、250ccクラス後継のMoto2クラスにのみ参戦することになった[2]。当初ライダーはニッコロ・カネパアレックス・デ・アンジェリスと、前年MotoGPクラスに参戦した二人が務めた[3][4]が、第8戦ドイツGPからはデ・アンジェリスが青山博一の負傷代役としてMotoGPクラスに復帰したため、しばらくはカネパの1台体制での参戦が続いた。ところがチームは資金面でトラブルに陥り、第10戦チェコGPを前にチームは解散してしまった[5]。しかし残ったスタッフが参戦を継続し、第12戦サンマリノGPからはチーム名を変え「M・レーシング」としてビモータのシャシーでカネパを走らせた[6]第14戦日本GP以降は、カネパに代わり國川浩道がライダーを務めた[7]

かつてチームに在籍していたライダーとしては、ブルーノ・カサノヴァ、ファウスト・グレシーニエミリオ・アルサモラセテ・ジベルナウロベルト・ロカテリアルノー・ヴァンサンマイク・ディ・メッリオらが挙げられる。

脚注

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