スケートをする人々
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/27 01:48 UTC 版)
音楽・音声外部リンク | |
---|---|
全曲を試聴する | |
![]() |
|
![]() |
|
![]() |
|
![]() |
|
![]() |
|
![]() |
『スケートをする人々』(スケートをするひとびと、フランス語: Les Patineurs、ドイツ語: Der Schlittschuhläufer)作品183は、エミール・ワルトトイフェルが作曲したワルツ。
楽曲解説
『スケーターズ・ワルツ』という通称でも知られる。ワルツ『女学生』(作品191)に並ぶ、作曲者の代表作である。トスカニーニとカラヤンが好んで取り上げた曲でもある。メロディーが「ミ・コントラ・ファ(三全音)」を形成するにも関わらず、多くの人に親しまれてきたワルツである。


パリの森林公園「ブローニュの森」にあったスケート場に着想を得て1882年に作曲され、俳優のエルネスト・コケリンに献呈された[1]。無声映画の時代には、劇場の伴奏として使われていた[1]。
構成
演奏時間は約8分半。序奏、4つの小ワルツ、後奏からなる。
序奏
冒頭部

第1ワルツ
Aパート

ホルンのゆったりした旋律が続き、これが序奏となって第1ワルツが始まる。この第1ワルツの主題が全曲の中心となる[2]。
第2ワルツ
Aパート

第3ワルツ
Aパート

第4ワルツ
Aパート

後奏
Aパート
力と速度を加えて活気ある展開をしたのち、第4ワルツの最初の部分が再び現れ、ここに短いカデンツァが入る。これを境にコーダに入り、第1ワルツがまた現れて全楽器パートがクライマックスに達して終わる[2]。
その他
みんなのうた スケートをする人々 |
|
---|---|
歌手 | 東京放送児童合唱団 |
作詞者 | 青木爽 |
作曲者 | エミール・ワルトトイフェル |
編曲者 | 末吉保雄 |
映像 | 実写 |
初放送月 | 1964年2月 - 3月 |
再放送月 | 2018年12月-2019年1月(ラジオのみ) |
青木爽が作詞、末吉保雄が編曲をそれぞれ手掛けて合唱曲にアレンジし、1964年2月にNHKの『みんなのうた』で放送された。歌は東京放送児童合唱団。NHK出版から発売されている楽譜集には、第2巻に掲載されている。 長らく再放送されていなかったが、『みんなのうた発掘プロジェクト』により発掘、2018年12月-2019年1月のラジオのみ54年ぶりの再放送となった[3]。
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団によるニューイヤーコンサートにも、2017年にグスターボ・ドゥダメルの指揮で登場している[4]。ワルトトイフェルの作品は2016年に初登場しているが、これはシャブリエの狂詩曲『スペイン』に基づくワルツであった。
ゲームのBGM[5]にも採用されたことがある。
脚注
出典
- ^ a b 若宮由美「ウィーンフィル・ニューイヤーコンサート2017 35歳のデゥダメルがウィーン・フィルを振る! 曲目解説」より、〈スケーターズ・ワルツ〉。
- ^ a b 『名曲解説全集 第三巻 管弦楽曲(上)』(音楽之友社、昭和34年)p.422
- ^ “スケートをする人々”. www.nhk.or.jp. 2019年1月21日閲覧。
- ^ “Neujahrskonzert 2017 (New Year's Concert 2017)”. classical.music.apple.com. 2025年7月27日閲覧。
- ^ “本作のステージ画面で流れる曲は、誰もが一度は耳にしたことがある『スケーターズワルツ』。”. www.nintendo.co.jp. 2025年7月27日閲覧。
外部リンク
- スケートをする人々のページへのリンク