スギ褐色葉枯病
和名:スギ褐色葉枯病 |
学名:(病原菌)Plectosphaera cryptomeriae (Hara) Kobayashi |
分布: |
写真(上):病徴 |
写真(下):病原菌の子のう殻(胞子の入れ物)。内部の袋状のものが子のうで,その中に8個の子のう胞子が形成される。 |
説明 春先に旧葉が枯死するため,症状の激しい場合には新葉が展開する前には全山が枯れたように赤褐色となる。新葉の展開ととも各枝の樹冠の上層は鮮緑色,下層は赤褐色にみえ,症状は目立たなくなる。病原は糸状菌の一種で子のう菌類に属する。不完全世代は見つかっていない。病針葉上に列状に突き出た小黒粒内に子のう殻を生じる。土壌条件によって常襲的に発生する造林地が認められる。こうした林分の激害木では樹勢の低下が著しく,ごくまれに枯死することもある。気象条件によって広範囲に発生することがある。一般に成長の低下する樹齢に発生することが多い。材の変色腐朽を引き起こすことはない。 |
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