土壌条件
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/22 04:12 UTC 版)
「ホウ素欠乏症 (植物)」の記事における「土壌条件」の解説
ホウ素は土壌中で様々な形態をとっている。最もよく見られる形態はホウ酸(H3BO3)である。植物にとって、土壌中の適切なホウ素含量は12 mg/kgとされている。土壌中のホウ素含量が0.14 mg/kgを下回ると、植物にホウ素欠乏症が観察される可能性が高い。土壌が塩基性であるとホウ酸は不溶性形態となり、植物が利用できなくなる。このため、高いpHの土壌でホウ素欠乏症がよく観察される。有機物の含有量が低い(<1.5%)土壌もホウ素欠乏症を引き起こす可能性がある。可溶性成分が多く浸出した砂質土壌においても、ホウ素が土壌に残らないためホウ素欠乏症は特徴的に現れる。 植物にとって土壌中のホウ素含量が過剰であると、ホウ素が毒となる可能性がある。ホウ素の毒性が現れるホウ素含量は植物種によって様々である。
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