スカボロー・ハートリプール・ウィットビー砲撃
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/02 02:13 UTC 版)
「ローン (装甲巡洋艦)」の記事における「スカボロー・ハートリプール・ウィットビー砲撃」の解説
12月15日と16日、ローンはスカボロー・ハートリプール・ウィットビー砲撃に参加した。装甲巡洋艦プリンツ・ハインリヒとともにローンは、フランツ・フォン・ヒッパー少将の巡洋艦部隊が砲撃を行う間その遠距離護衛をおこなう大洋艦隊の先頭に配置された。作戦中、ローンおよび付属の駆逐艦はイギリス軍と遭遇した。6時16分に駆逐艦リンクスおよびユニティと接触したが、砲火を交わすことなく離れた。ローンおよび軽巡洋艦ハンブルクからイギリス駆逐艦の存在を報告されると、フリードリヒ・フォン・インゲノール (Friedrich von Ingenohl) 提督は大洋艦隊に対してドイツへの帰投を命じた。この時点でローンと付属の駆逐艦は大洋艦隊の後衛となった。 6時59分、軽巡洋艦シュトゥットガルトおよびハンブルクと合流していたローンは、ロフタス・ウィリアム・ジョーンズ (Loftus William Jones) が率いるイギリスの駆逐艦部隊と遭遇した。ジョーンズはローンを追跡したが、7時40分にシュトゥットガルトとハンブルクが追跡者の撃沈に向かった。8時2分、ローンは2隻の軽巡洋艦に信号を送り、追跡をやめ大洋艦隊とともに撤退するよう命じた。7時55分にデイヴィッド・ビーティーがローンの位置に関する情報を受け取り、ドイツの巡洋艦攻撃を試みようとして、巡洋戦艦ニュージーランドを分派してドイツ艦艇捜索に向かわせる一方残り3隻の巡洋戦艦は距離を置いて続いた。9時までにはビーティーはドイツの巡洋戦艦がハートリプールを砲撃していることを知り、ローンの追跡を打ち切ってドイツの巡洋戦艦のほうへ向かった。ローンやハンブル、シュトゥットガルトおよびそれに同行する駆逐艦は、無事にドイツの港に戻るまで大洋艦隊の最後尾にあった。
※この「スカボロー・ハートリプール・ウィットビー砲撃」の解説は、「ローン (装甲巡洋艦)」の解説の一部です。
「スカボロー・ハートリプール・ウィットビー砲撃」を含む「ローン (装甲巡洋艦)」の記事については、「ローン (装甲巡洋艦)」の概要を参照ください。
- スカボロー・ハートリプール・ウィットビー砲撃のページへのリンク