ジョージ・クルックシャンクとは? わかりやすく解説

ジョージ・クルックシャンク

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/10/06 13:42 UTC 版)

ジョージ・クルックシャンク
George Cruikshank
ジョージ・クルックシャンク(1836)
生誕 (1792-09-27) 1792年9月27日
イギリスロンドン
死没 1878年2月1日(1878-02-01)(85歳没)
国籍 イギリス
著名な実績 イラストレーション
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ジョージ・クルックシャンク: George Cruikshank, 1792年9月27日 - 1878年2月1日)はイギリス風刺画家挿絵画家

1859年〜1870年頃のクルックシャンク

スコットランドの著名な風刺画家アイザック・クルックシャンクの息子としてイギリスロンドンに生まれる。兄のアイザック・ロバートとともに幼い頃から父の稼業を手伝って技術を学び、1810年代には政治家などの権力者や世相を扱った風刺画でジェームズ・ギルレイトマス・ローランドソンに代わるスター画家となった。

風刺版画の人気が衰えた1820年代からは挿絵の分野に移り、フィールディングデフォーの小説、グリム童話などの挿絵を手がけ、現代のホガースとも称される人気振りを博した。1830年代には当時駆け出しであったチャールズ・ディケンズの『ボズのスケッチ集』(1836年)、『オリバー・ツイスト』(1838年)の挿絵を手がけた。ディケンズの死後の1871年、『オリバー・ツイスト』のおおまかな筋書きや登場人物は自分が発案したと『タイムズ』紙に寄稿し、物議を醸した[1]

やや人気の衰えた1840年代、当時の禁酒ブームから着想を得た8枚つづりの連作版画集『酒びん』(1847年)を発表する。一杯の酒が良識的な一家庭を破滅に追いやる様を描いたもので、安価で売られたこともあって爆発的な人気を博し、この作品を翻案した小説や芝居なども作られた。クルックシャンク自身も続編の版画集『酒飲みの子供たち』(1848年)を製作している。

『酒びん』をきっかけにクルックシャンク自身も熱心な禁酒主義者となり、飲酒の害を説いて回るなどして知人を閉口させたという。また『グリム童話』などを禁酒の教訓を説くものへと翻案した挿絵本『クルックシャンクのおとぎ文庫』を発表し、ディケンズなどからおとぎ話の改ざんだとして非難を浴びた。1860年にはこのテーマを扱った4メートルにおよぶ大作『バッカス崇拝』を製作。この作品は現在ロンドンのテイト・ギャラリーに収蔵されている。

クルックシャンクの記念碑

Others

脚注

  1. ^ RLP. “Cruikshank, George”. In Paul Schlicke. The Oxford Companion to Charles Dickens: Anniversary Edition. p. 148  Google books

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