ジケテン
ジケテン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/10/21 13:05 UTC 版)
ジケテン | |
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4-Methylideneoxetan-2-one
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別称
γ-Methylenepropiolactone
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識別情報 | |
CAS登録番号 | 674-82-8 ![]() |
PubChem | 12661 |
ChemSpider | 12140 ![]() |
UNII | 0DZ97C3Z7D |
EC番号 | 211-617-1 |
国連/北米番号 | 2521 |
RTECS番号 | RQ8225000 |
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特性 | |
化学式 | C4H4O2 |
モル質量 | 84.07 g mol−1 |
密度 | 1.09 g cm−3(液体) [1] |
融点 | −7.5℃ [1] |
沸点 | 127℃ |
粘度 | 0.88 mPa.s |
危険性 | |
GHSピクトグラム | ![]() ![]() ![]() ![]() |
GHSシグナルワード | 危険(DANGER) |
Hフレーズ | H226, H301, H302, H315, H318, H330, H331, H332, H335 |
Pフレーズ | P210, P233, P240, P241, P242, P243, P260, P261, P264, P270, P271, P280, P284, P301+310 |
引火点 | 33 °C (91 °F; 306 K) |
発火点 | 275℃ |
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。 |
ジケテン (diketene) とは、ケテンが二量化して生じる有機化合物である。オキセタン環(酸素を1個含む四員環構造)を持つ。無色の液体で、500 ℃ 以上に加熱すると熱分解により単量体のケテンが再生する。有機合成試薬として用いられる[1]。生体にとって有害である上に、空気と混合した状態で33℃以上になると爆発の恐れがあるなど反応性にも富むので、扱いには注意を要する[2]。
生成、反応
ケテンやそのアルキル誘導体は、容易に二量化を起こしてジケテン化合物を与える。ジケテンやその誘導体はアルコールやアミンと反応してアセト酢酸エステルまたはアミドに変える(アセトアセチル化)。
アニリン誘導体と縮合した生成物は Knorrキノリン合成の基質となる[3]。
ほか、尿素と反応して 6-メチルウラシルを与えるなど、さまざまな複素環合成で試薬として用いられる。
参考文献
ジケテンと同じ種類の言葉
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