ジェット機での採用
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/04 19:21 UTC 版)
「水メタノール噴射装置」の記事における「ジェット機での採用」の解説
水メタノール噴射装置は主にレシプロエンジンで用いられたが、ジェットエンジンでも使用例がある。 B-52爆撃機の初期型など、1950年代に登場したジェット機では、離陸時の推力向上を目的に水メタノール噴射装置が搭載されているものがあった。水メタノール噴射時には多量の黒煙を排出したため、装置の使用 / 不使用が外部から容易に確認可能であった。 F-4戦闘機において、エンジンに水メタノール噴射装置を付加する事によって、最大速度M3.2、巡航速度M2.7を目指した。しかしながら、F-4の高性能化が可能であるという事実がF-15戦闘機の開発に悪影響を与えるのではないかという懸念と、水噴射の安全性と信頼性が問題視され、開発は中途で頓挫した。 1969年に登場したボーイング747旅客機でも、水噴射装置を搭載したJT9Dエンジンでは特に温暖地での離陸時の推力不足を補っていた。
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