ショートリコイル銃での空砲使用
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/12 23:17 UTC 版)
「ショートリコイル」の記事における「ショートリコイル銃での空砲使用」の解説
ショートリコイル作動の銃は、発射ガスの圧力で作動するブローバックやガス圧利用の銃等とは異なり、銃腔内を塞ぐ等の処置を施しても、空砲の火薬の燃焼による反動は弾丸の発射時に比べ遥かに小さいため作動しない。 そのため、M2重機関銃等では機関部に固定される空砲発射用アダプターを装着し、空砲のガス圧によって銃身を後退させ遊底を後退させる力を得ている。この時、銃はショートリコイル作動を行っているのではなく、ガス圧利用の作動方式に変わっている。 もともと、銃身後退の補助用にマズル・ブースターが装備されるヴィッカース重機関銃やMG42等では、マズルブースターの中心孔を絞った空砲用ブースターと交換することにより空砲のガス圧だけで動作させる事ができる。 拳銃ではこのような空砲用アダプターは一般に存在しないため、映画の小道具(プロップ、ステージガン)でショートリコイル作動の拳銃等を使用する際には、閉鎖機構を除去しブローバックと同様の構造に変更することが一般的に行われている。
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