ハロルド・シップマンとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > ハロルド・シップマンの意味・解説 

ハロルド・シップマン

(シップマン事件 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/09/24 04:04 UTC 版)

ハロルド・シップマン
Harold Shipman
個人情報
本名 ハロルド・フレドリック・シップマン
Harold Fredrick Shipman
別名 Dr. Death
生誕 (1946-01-14) 1946年1月14日
イギリス イングランド
イースト・ミッドランド
ノッティンガムシャー ノッティンガム
死没 2004年1月13日(2004-01-13)(57歳没)
イギリス イングランド
ヨークシャー・アンド・ザ・ハンバー
ウェスト・ヨークシャー
ウェイクフィールド刑務所英語版
死因 首つり自殺
殺人
犠牲者数 有罪認定:15人
疑惑:250人以上[1]
犯行期間 1975年1998年
イギリス イングランド
逮捕日 1998年9月7日
司法上処分
刑罰 終身刑
有罪判決 殺人罪
判決 終身刑
テンプレートを表示

ハロルド・フレドリック・シップマン(Harold Fredrick Shipman、1946年1月14日 - 2004年1月13日)はイギリス医師連続殺人犯でヘルスケア・シリアルキラーイングランドノッティンガム出身。

生い立ち

父が会社員の家庭に生まれる。学校の成績はとても優秀だったという。17歳の時に母が肺癌で死亡後1965年リーズ大学医学部に入学する。在学中、洋服店に勤めていた17歳の恋人を妊娠させ、1966年に結婚、その後4人の子供を儲けた。

1970年には大学を卒業しポンテフラクト診療所で働き始める。1974年開業医になるが、この頃から時折意識喪失になるようになる。病院で同僚が麻薬中毒に罹っているのを知り、処方箋を偽造し麻薬を持ちだそうとして逮捕され、罰金刑となった。その後勤めていた病院を解雇された。しかし、その地区の医師会は免許剥奪の等の措置をとらず厳重注意の書面を送付しただけだった。シップマンはヨーク精神科通いをし、薬物乱用者更生治療を受ける。

逮捕後

1998年、同僚医師がシップマンの担当患者の死亡率が際だって高いことに疑いを抱き、検死官に相談[2]。捜査の結果シップマンが患者を殺害していた疑いが強まり、1998年9月7日に逮捕された。

その後の調査で、患者数3500人の病院でシップマンが診察した患者のうち41人が、特に予兆もないままその日のうちに死亡していたことが分かった。2002年7月19日に政府は被害者が最低でも215人と発表した。シップマンが殺害したとされる493人のうち、自然死は210人で38人は判定不能、215人のうち男性が44人で女性が171人だった。被害者の年齢は47歳~93歳。

裁判でも動機が不明で無実を主張していたが、2000年1月30日、女性患者15人の殺害について有罪評決を受け、終身刑を言い渡される。2004年1月13日にウェイクフィールド刑務所英語版内で首つり自殺をする。57歳。

脚注

  1. ^ David Ward (2005年1月28日). “Shipman killed 250 over three decades”. The Guardian. http://www.guardian.co.uk/society/2005/jan/28/NHS.shipman 2013年4月7日閲覧。 
  2. ^ “GP blew whistle on Shipman”. BBC News. (2002年5月8日). http://news.bbc.co.uk/2/hi/uk_news/england/1975153.stm 2013年4月7日閲覧。 

関連項目

外部リンク




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ハロルド・シップマン」の関連用語

ハロルド・シップマンのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ハロルド・シップマンのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのハロルド・シップマン (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS