シアン化金(I)カリウム
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/04 21:20 UTC 版)
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シアン化金(I)カリウム |
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識別情報 | |
CAS登録番号 | 13967-50-5 ![]() |
EC番号 | 237-748-4 |
国連/北米番号 | 1588 |
特性 | |
化学式 | K[Au(CN)2] |
モル質量 | 288.10 g/mol |
外観 | 無色結晶 |
密度 | 3.45 g/cm3 |
水への溶解度 | 12.5 g/100 ml (20 ℃) |
危険性 | |
EU分類 | 猛毒 (T+) 環境への危険性 (N) |
NFPA 704 | |
Rフレーズ | R26/27/28, R32, R50/53 |
Sフレーズ | (S1/2), S7, S28, S29, S45, S60, S61 |
引火点 | 不燃性 |
関連する物質 | |
その他の陰イオン | 二シアン化金 シアン酸カリウム チオシアン酸カリウム |
その他の陽イオン | シアン化ナトリウム |
関連物質 | シアン化水素 |
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。 |
シアン化金(I)カリウム(シアンかきんいちカリウム、gold(I) potassium cyanide)は、無機化合物の一種で、二シアン化金の一カリウム塩である。無水物と二水和物がある。青酸カリとも呼ばれるシアン化カリウム同様に毒性が高く、毒物及び劇物指定令で毒物に指定されている。
名称
IUPAC命名法ではシアン化金(I)カリウムといい、別名にシアン化第一金カリウム、青化第一金カリウム、ジシアノ金(I)酸カリウム、二シアノ金(I)酸カリウム、ビス(シアノ金(I)酸)カリウムなどがある。
英語では、gold(I) potassium cyanide、potassium gold cyanide、potassium dicyanoaurate、potassium bis(cyanoaurate)(I) などという。
性質
組成式は K[Au(CN)2] で表されるシアン化アルカリ化合物で、固体はカリウムイオンおよび金イオンとシアン化物イオンよりなるイオン結晶であり、シアン化物イオン中の炭素と窒素は三重結合を形成している。 白色の粉末状結晶。不燃性であるが、加熱すると分解する。
金のシアン浸出
金を含む物質にシアン化カリウム水溶液を加えて溶解させると、シアン化金(I)カリウムと水酸化カリウムとなり、金の分離回収に使用できる。
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