サン・ジョバンニ・イン・ラテラノ大聖堂の椅子の正体
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/02 19:19 UTC 版)
「女教皇ヨハンナ」の記事における「サン・ジョバンニ・イン・ラテラノ大聖堂の椅子の正体」の解説
サン・ジョバンニ・イン・ラテラノ大聖堂の穴のある聖座は実際に存在し、バチカン美術館に今日もある。穴がある理由については諸説あるが、椅子とその穴は、女教皇ヨハンナの伝説より古いもので、さらにはカトリック教会成立よりも数世紀古いものであることから、教皇の性別判定とは全く関係ないことは明らかである。元はローマ時代のビデかローマ皇帝一家の出産用の足のせ台であろうと仮説がたてられている。ローマ帝国あるいはローマ皇帝と関わりがあるものだとされていたため、ラテン語の称号、最高神祇官(Pontifex Maximus)と同様に、ローマ帝国の継承者としての立場を強調する意図をもって教皇たちが儀式に用いたのである。
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