サファーとマルワ
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サファー (アラビア語: الصّفا、Aṣ-Ṣafā) とマルワ (アラビア語: المروة、Al-Marwah) は、サウジアラビアのメッカに建つマスジド・ハラームにある2つの小さな丘である。ハッジとウムラーの儀式において、ムスリムはその間を7往復する。サファーとマルワは、神が預言者イブラーヒームとその妻ハジャール、そしてその子イスマーイールに与えた試練の舞台であり、ハジャールはイスマーイールに与える水を求めて一人でサファーとマルワの間の砂漠を7往復した。この故事にちなみ、巡礼に訪れたムスリムはその苦難と神の慈悲を追体験するため、サファーとマルワの間を7往復するのである。
- ^ Mohamed, Mamdouh N. (1996). Hajj to Umrah: From A to Z. Amana Publications. ISBN 0-915957-54-X
- 1 サファーとマルワとは
- 2 サファーとマルワの概要
- 3 関連項目
サファーとマルワ
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「マスジド・ハラーム」の記事における「サファーとマルワ」の解説
詳細は「サファーとマルワ」を参照 サファー(アラビア語: ٱلـصَّـفَـا, Aṣ-Ṣafā)とマルワ(ٱلْـمَـرْوَة, Al-Marwah)は、カアバ聖殿の近くにある二つの丘の名前であるが、21世紀現在はマスジド・ハラームの宗教建築複合の内部に取り込まれている。サファーの丘はカアバから800メートルほど離れた場所に位置し、マルワの丘は同じくカアバから約100メートルの位置にある。二つの丘の間の距離は約450メートルである。 ムスリムの間で信じられている神話的物語体系においては、イブラーヒームの妻、ハガルが、この二つの丘の間を、幼いイスマーイールのために水を探して走っていたところ、神(アッラー)がハガルのために泉を湧き出させた、という。この泉こそがザムザムの泉(井戸)とされている。巡礼中のムスリムは、この伝説に倣ってサファーとマルワの間を7回、行ったり来たりする。この行きつ戻りつの歩行儀式をサイー(アラビア語: سَـعِى, saʿy)という。
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