サウジアラビア空軍との交戦
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/12/20 20:33 UTC 版)
「イラン・イラク戦争における航空戦」の記事における「サウジアラビア空軍との交戦」の解説
1984年6月5日、ペルシャ湾上空のサウジアラビア領空に侵入する機影をアメリカ空軍とサウジアラビア空軍が共同運用するE-3が確認した。ただちにサウジアラビア空軍はF-15戦闘機2機をE-3の指揮の下で出撃させた。F-15はイラン空軍のF-4戦闘機2機を捕捉、スパローまたはサイドワインダー空対空ミサイルを発射し、そのうちの1機を撃墜した。その1時間後には、10機を超すイラン軍機の接近をレーダーが捉え、サウジアラビア空軍はそれに匹敵する数のF-15のスクランブルを行った。最終的には30機以上の目標をレーダーが捉えたがイラン軍機が突如反転したため戦闘は回避された。これはサウジアラビア空軍初の実戦であり、同年5月に行われたイラン軍によるサウジアラビア籍タンカー攻撃に対する報復でもあった。 イランはただちに非難声明を出したが、サウジアラビアは本件を自衛行動として、これ以上の事態拡大は望まないと声明した。
※この「サウジアラビア空軍との交戦」の解説は、「イラン・イラク戦争における航空戦」の解説の一部です。
「サウジアラビア空軍との交戦」を含む「イラン・イラク戦争における航空戦」の記事については、「イラン・イラク戦争における航空戦」の概要を参照ください。
- サウジアラビア空軍との交戦のページへのリンク