コルネット・セクション
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/31 14:17 UTC 版)
「英国式ブラスバンド」の記事における「コルネット・セクション」の解説
コルネット(又はコーネット)・セクションは、通常10名と最も人数が多いセクションである。多くの場合前列と後列に分かれ、前列はフロント・ロー・コルネット (Front Row Cornet) と呼ばれ、ソロ・コルネットと呼ばれるパートが配置される。後列はバック・ロー・コルネット (Back Row Cornet) と呼ばれ、ソプラノ・コルネット、リピアノ・コルネット、セカンド・コルネット、サード・コルネットと各パートが配置される。ソプラノ・コルネットはE♭の調性を持ち、実音に対し短3度低い音で記譜される(いわゆるin E♭)。それ以外のコルネットはB♭の調性を持ち、実音に対し長2度高い音で記譜される(いわゆるin B♭)。いずれもト音譜表で記譜される。 ソロ・コルネット (Solo Cornet) 通常4名。主に主旋律を担当する。ソロ・コルネットの首席奏者はプリンシパル・ソロ・コルネット (Principal Solo Cornet) と呼び、コンサートマスターのような扱いを受け、単独ソロを担当することが多く音楽性の豊かな奏者が担当することが多い。その補佐をする奏者1名をアシスタント・プリンシパル・ソロ・コルネット (Assistant Principal Solo Cornet)、残りの2名をトゥッティ・ソロ・コルネット (Tutti Solo Cornet) と呼ぶ。 ソプラノ・コルネット (Soprano Cornet) 通常1名。主旋律の最高音を担当したり、ソロを担当したりする。ブラスバンドの華やかさの決め手となる重要なポジション。管の長さが短いために安定した音程をとりにくい楽器とされる。楽器の改良がB♭管のコルネットに比べ進んでいないことも困難さに拍車をかけている。 リピアノ・コルネット (Repiano Cornet) 1番目の伴奏パート。通常1名。副旋律を担当したり、ハーモニーを構成していたり、隣にいるソプラノコルネットと旋律を吹いたり、さまざまな役割の演奏を要求される。しかし、教会の金管バンドには一般的のパートでは無い。 セカンド・コルネット (Second Cornet) 2番目の伴奏パート。通常2名。主にハーモニーや打ち込みを担当し、サード・コルネットとともにホーンセクションとの音色の融和も求められる。 サード・コルネット (Third Cornet) 3番目の伴奏パート。通常2名。主にハーモニーや打ち込みを担当し、セカンド・コルネットとともにホーンセクションとの音色の融和も求められる。
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