コッペルギアシステムとは? わかりやすく解説

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コッペル・ギアシステム

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/06 10:12 UTC 版)

ギアードロコ」の記事における「コッペル・ギアシステム」の解説

コッペル・ギアシステム(Koppel Gear System)は、一般的に4動軸上の多動機関車用いられ動軸数をnとする場合、第2 - 第n-1動軸一般型機関車同様にサイドロッドで動力伝達されるが、これに加えてボールジョイントによる自在継ぎ手内蔵した特殊な構造の大歯車を第2・n-1動軸取り付けここからギアで第1・第n動軸動力伝達する。この自在継ぎ手介在により第1・第n動軸首振り許容し曲線通過を容易とする方式である。クリン=リントナー式機関車大量に製造販売していたオーレンシュタイン・ウント・コッペル (Orensteim & Koppel A.-G.) 社の技師であったグスタフ・ルッターメラー博士(Dr.Gustav Luttermöller)が同方式を元として、1921年考案したこのため考案者の名を冠してルッターメラー式(the Luttermöller locomotive)と呼ばれることが多い。同様な構造自在継ぎ手使用しているが、中空軸の中に中実軸を通すクリン=リントナー式比較して各部機構大幅な単純化図られており、両端動軸への動力伝達密閉式ギアボックスとなっていることもあって機構部への塵埃侵入強く耐環境性ではクリン=リントナー式大きく凌駕したが、両端動軸首振り由来する諸問題は形を変えつつ引き継がれており、その点では大差がなかった。日本では日本陸軍向けE形31両に採用されたのみであるが、クリン=リントナー式代わるものとしてコッペル社によって世界各国多数供給された。

※この「コッペル・ギアシステム」の解説は、「ギアードロコ」の解説の一部です。
「コッペル・ギアシステム」を含む「ギアードロコ」の記事については、「ギアードロコ」の概要を参照ください。

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