コシノチャルメルソウとは? わかりやすく解説

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コシノチャルメルソウ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/20 01:09 UTC 版)

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コシノチャルメルソウ
新潟県下越地方 2015年5月
分類APG IV
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 Angiosperms
階級なし : 真正双子葉類 Eudicots
階級なし : バラ上類 Superrosids
: ユキノシタ目 Saxifragales
: ユキノシタ科 Saxifragaceae
: チャルメルソウ属 Mitella
: コシノチャルメルソウ
M. koshiensis
学名
Mitella koshiensis Ohwi[1]
和名
コシノチャルメルソウ(越の哨吶草)[2]

コシノチャルメルソウ(越の哨吶草、学名:Mitella koshiensis )は、ユキノシタ科チャルメルソウ属多年草[2][3][4]

ユキノシタ科は、新しいAPG植物分類体系では上位分類であるバラ目からユキノシタ目にまとめられた[5]

特徴

地中の根茎はやや長く横にはう。托葉は乾膜質でほとんど無毛。根出葉は束生し、葉柄は長さ3-10cmになり、曲がった長毛が密生するが、短腺毛はほとんど無い。葉身は長さ3-6cm、幅3-5cmになる広卵形で、基部は心形、先は鋭尖形で、縁は浅く5裂し、さらに不ぞろいの鋸歯がある。の両面に白色の長毛が生える[2][3][6][4]

花期は4-5月。花茎は高さ20-50cmになり、下部には曲がった長毛が、上部と花柄には白色の短腺毛が密生する。先に総状花序をつけ、20個前後のが互生する(分類表内の個体の花茎は直径3mm、高さ40cm、花は35個以上あった。)。筒は浅い倒円錐形、萼裂片は5個あり、広3角形で、花時に平開するか外曲する。花弁は紅紫色で5個あり、羽状に細く5-9裂し、裂片に腺点があり、「魚の骨状」に見える。雄蕊は5個あり、萼裂片と互生して花盤の縁につき、花糸は葯より短く、裂開直前の葯は濃黄色になる。子房は下位で萼筒と合着し、花柱は短く、2個あり、先端がそれぞれ2裂する。果実蒴果で、種子は楕円形で長さ約1mmになり、褐色になる[2][3][6][4]

分布と生育環境

日本固有種。本州の新潟県および富山県東部に特産し、山地の谷川沿いや林内の陰湿地に生育する[2][3][4]

ギャラリー

脚注

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  1. ^ コシノチャルメルソウ 米倉浩司・梶田忠 (2003-)「BG Plants 和名−学名インデックス」(YList)
  2. ^ a b c d e 『山溪ハンディ図鑑2 山に咲く花(増補改訂新版)』p.280
  3. ^ a b c d 『日本の野生植物 草本II 離弁花類』p.164
  4. ^ a b c d 『改訂新版 日本の野生植物2』p.209
  5. ^ 大場『植物分類表』p.106-109
  6. ^ a b コシノチャルメルソウ 、国土交通省・国営越後丘陵公園事務所

参考文献



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