ゲルフ (オンタリオ州)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2025/02/19 15:48 UTC 版)
| ゲルフ | |
| 標語： "Faith, Fidelity and Progress" | |
| 座標：北緯43度33分 西経80度15分 / 北緯43.550度 西経80.250度 | |
 |
|
| 基礎データ | |
|---|---|
| 国 |  カナダ |
| 州 |  オンタリオ州 |
| 行政区 | ウェリントン郡 |
| 都市名 | ゲルフ（グエルフ） |
| 英語名 | Guelph |
| 創設日 | 1827年 |
| 面積 | 86.72 km2 |
| - 広域圏 | 378.45 km2 |
| 標高 | 海抜 334 m |
| 人口 | （2021年） |
| - 市域 | 144,356 人[1] |
| - 人口密度 | 1,814 人/km2 |
| - 広域圏 | 165,588 人 |
| 時間帯 | 東部標準時（EST）、UTC-5 |
| 夏時間 | 東部夏時間（EDT）、UTC-4 |
| 公式サイト | |
ゲルフ（グエルフ）（英: Guelph）は、カナダのオンタリオ州南西部の都市である。人口14万4356人（2021年）。「The Royal City」として知られ、キッチナー－ウォータールーの28km東方、ダウンタウントロントの100km西方の高速6号線と7号線が交差する地点に位置する。ウェリントン郡の一部であるが、独立した自治体として郡の行政管轄外である。
犯罪率の低さ、きれいな環境、比較的生活水準が高いことから、ゲルフはカナダで最も住みやすい都市の一つに挙げられる。例えばMoneysense誌の2007年のランクでは、ゲルフは国内で4番目である[2]。
市内には総合大学であるゲルフ大学（グエルフ大学）があるほか、カナダ第3のビール会社であるスリーマン社の本社がある。
歴史
欧州からの植民以前は、この地域は先住民の間で部族間の中立地帯と考えられていた。この地域を流れるスピード川の近辺で交易のために様々な部族が集まったとされる。
19世紀前半にイギリスの民間の開発企業であるカナダ会社（Canada Company）がこの地に本社を設置した。その際に欧州の都市を模して都市開発を実施し、今日でもその構造は残っている。1827年に町開きが行われ、当時のイギリス王家ハノーヴァー朝を記念しその先祖であるヴェルフ家（Welf＝GuelfまたはGuelph）にちなんで名付けられた。そのことでこの町は「The Royal City」というニックネームを持つ。
地理
グエルフの中心部は、支流が多いスピード川とエラモサ川の合流地点の上に位置しています[3][4][5]。スピード川は北から流れ込み、エラモサ川は東から流れ込みます。これらの2つの川は市の中心部の下で合流し、その後南西に流れ、グランド川（オンタリオ）と合流します。ここには多くの小川や小さな川もあり、森林が密集した広範囲の地域を形成し、公園や散歩道に最適な場所となっています[6]。
この地域のオンタリオ州の冬は寒く、夏は湿気があり、ケッペンの気候区分ではDfb（湿潤大陸性気候）に分類され、適度な降水と降雪があります[7][8][9]。この地域は一般に、五大湖の海岸にある低地地域よりも数度涼しく、特に冬にはその傾向がありますが、春の日には沿岸の風がないため、湖畔よりも気温がかなり高くなることがあります。
教育
グエルフでは高校卒業率が86%であり、カナダの平均を上回っています[10]。
市内には4つの教育委員会が運営されています。アッパーグランド学区教育委員会 (UGDSB)[11] はウェリントン郡全体と隣接するダファリン郡を管轄しており、ウェリントン・カトリック学区教育委員会 (WCDSB) はウェリントン郡、グエルフを含むカトリック教育を管理しています。サウス学区カトリック委員会は、親がフランス語で初等中等教育を受けた生徒に対して、セント・レネ・グピル学校でフランス語教育を提供しています。ヴィアモンド教育委員会は、同様の入学要件を持ち、初等学校L'Odysséeを管理しています[12][13]。
交通
高速道路によりトロント、ロンドン、キッチナー、ハミルトン等と結ばれている。
鉄道
大学
- ゲルフ（グエルフ）大学（University of Guelph）
著名な出身者
姉妹都市
ローリア、イタリア- カステルフランコ・ヴェーネト、イタリア
脚注
- ^ “Statistics Canada Census2021”. 11 September 2023閲覧。
- ^ “Canada's Best Places to Live”. Canadian Business Online 2008年3月18日閲覧。
- ^ “Guelph, Ontario Canada”. www.comeexplorecanada.com. 2025年2月19日閲覧。
- ^ “Location of Guelph”. www.traveltill.com. 2025年2月19日閲覧。
- ^ “Guelph”. mslocates.ca. 2025年2月19日閲覧。
- ^ “Guelph, Ontario, Canada”. www.britannica.com. 2025年2月19日閲覧。
- ^ “Quality of life in Guelph”. explorecity.life. 2025年2月19日閲覧。
- ^ “Is Guelph warmer than Toronto?”. newcanadianlife.com. 2025年2月19日閲覧。
- ^ “Guelph Weather and Climate: A Comprehensive Guide”. weather-and-climate.com. 2025年2月19日閲覧。
- ^ “What’s It Like Living In Guelph?”. thelocalbroker.ca. 2025年2月19日閲覧。
- ^ “UGDSB Communities”. ugdsbisp.com. 2025年2月19日閲覧。
- ^ “Viamonde School Board”. toronto.cdncompanies.com. 2025年2月19日閲覧。
- ^ “School Registration”. csviamonde.ca. 2025年2月19日閲覧。
- ^ Tom Macgregor (2022年11月8日). “Guelph’s famous son: The legacy of John McCrae” (英語). Canadian Geographic. 2024年4月29日閲覧。
外部リンク
- グエルフ市公式ウェブサイト（英語）
- Maps of Guelph streets, attractions, trails, bus routes, truck routes, waste collection, and wards
- Facts about Guelph
|
|
|
|---|---|
| 単一層自治体 | |
| 地域 | |
| 郡 |
ウェリントン郡 | エセックス郡 | エルジン郡 | グレイ郡 | ストーモント・ダンダス・グレンゲリー連合郡 | シムコー郡 | ダファリン郡 | ノーザンバーランド郡 | パース郡 | ハリバートン郡 | ピーターボロ郡 | ヒューロン郡 | ブルース郡 | プレスコット・ラッセル連合郡 | フロンテナック郡 | ヘイスティングス郡 | ミドルセックス郡 | ラナーク郡 | ラムトン郡 | リーズ・グレンビル連合郡 | レノックス・アディントン郡 | レンフルー郡 |
| 地区 | |
| 郡の管轄外 | |
| 全般 | |
|---|---|
| 国立図書館 | |
| 地理 | |
| その他 | |
- ゲルフ_(オンタリオ州)のページへのリンク
