ゲイ・カルチャー誌『ファビュラス』創刊
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「マーガレット (ドラァグクイーン)」の記事における「ゲイ・カルチャー誌『ファビュラス』創刊」の解説
しかしマーガレットは、『Badi』の躍進もそう長くは続かないであろうことを早々と予期していた。いずれ来るであろう売り上げの低迷に備え、ゲイ・ポルノ産業以外の一般企業からも広告出稿を得ることで会社としての収入基盤を強化すべく、マーガレットは『Badi』をブルボンヌやマツコ・デラックスら後進の手に委ね、自らはゲイ・ポルノを排した新しいゲイ・カルチャー誌『ファビュラス』の創刊(第1号は1999年12月5日発行)に腐心し、最大手の広告代理店であった電通との連携を模索していた。電通側は、1年間『ファビュラス』を様子見すると述べていたため、その間、ゲイ・ポルノ産業からの広告を新雑誌の誌面に掲載しないことは、決して譲れない一線であった。しかし、これまでゲイ・ポルノ産業の事業者から広告出稿を得て会社を経営していた平井の理解が追いつかず、平井は『ファビュラス』の第1号にフィストファックのゲイビデオの広告を入れてしまった。そのため、『ファビュラス』は電通からの支持を得ることができなくなり、第4号(2000年6月発行)をもってあえなく廃刊した。マーガレットはこれに消沈し、さらには出版不況も相まって、再び新しい潮流を作り上げる気力を奮い起こすことができず、編集の職を辞することとなった。
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