ケンタウロス形態
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/11/11 12:30 UTC 版)
ジョン・カーターが緑色人と出会った初期に説明している、長距離移動用のスタイルである。4つ足になるため、ルポフはケンタウロス型と呼んでいる。緑色人の六肢は、上から腕、腕と足の兼用、足、という機能を有している。日本では火星シリーズの表紙や挿絵を描いた武部本一郎により「4本腕」のイラストが有名であり、また「2本の右手」、「2本の左腕」と訳文にもあるように、あたかも4本腕であるかのようなイメージがついているが、実際はアメリカでの初出時のイラストが正解である(『火星のプリンセス』裏表紙、『バルスーム』15頁に収録されている)。このケンタウロス型は長距離移動に使われる、と紹介されているが、それはこの時の説明だけであり、実際は長距離移動はソート(火星馬)を利用することが多い。 背骨がほぼ直角に曲がることになる上、その際に固定機能が必要性になるが、カーターは(そしてバローズは)何も説明していない。ルポフはこれを考察しており、さらに「ソートを好む、というのはバローズの筆が滑ったのではないか?」と述べている。緑色で六肢という特徴はある種の昆虫に近い。 なお、第9巻『火星の合成人間』では「4本腕」と書かれているが、これは動物園に収容されている1体のみをさしており、登場シーンは1行未満である。また、緑色人が登場しなくなって久しい時点での描写である。
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