ケンタウロス族との争い
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/03 00:09 UTC 版)
「ペイリトオス」の記事における「ケンタウロス族との争い」の解説
争いは日没までつづき、この間、ラピテース族のカイネウスが命を落とした。カイネウスはもともと女でカイニスという名前だったが、ポセイドーンと交わったとき、望みを聞かれて、どんな武器でも傷つかない肌をもつ屈強な男にしてもらっていた。ケンタウロスたちはカイネウスに襲いかかったが、カイネウスはかすり傷一つ負わずにたちまち数人を倒した。しかし、生き残ったケンタウロスたちは丸太でカイネウスの頭を打ちつけ、身体を地面にめり込ませた上に、丸太を山のように積み重ねたので、カイネウスは窒息してしまった。 オウィディウス「変身物語」では、ネストールもこの婚礼に招かれていて、トロイア戦争の兵達の休息の際にこの顛末についてアキレウスたちに語っている。 この日の戦いはペイリトオスたちの勝利に終わったが、これによって始まったラピテース族とケンタウロス族の反目は長くつづき、後にラピテース族はケンタウロス族によってイクシーオーンの土地から追われることになった。この争いは、神々のうちで結婚式に招かれなかったアレースとエリスの企みだったともいわれる。
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