ケアシステムによるビデオ判定の導入
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/05/02 03:41 UTC 版)
「ジュリー (柔道)」の記事における「ケアシステムによるビデオ判定の導入」の解説
この「誤審」騒ぎを契機にして、全柔連は2000年12月の福岡国際でCARE (Computer Aided Replay) システムによるビデオ判定の試験導入を試みるなど、ビデオ判定の本格的導入を働きかけることになった。当初は「ビデオ判定によって試合が遅れ、大会のスケジュールに支障をきたす」などの理由で消極的だったIJFも、次第にビデオ判定の導入に前向きになっていった。その後、2006年10月の世界ジュニアで試験導入されることに決まると、2007年9月にオーストリアのマリウス・ビゼールがIJFの新会長に選出された世界選手権から本格的な運用が始まった。なお、国内では2007年4月の選抜体重別から正式導入された。このビデオ判定は、センターテーブルでジュリーによる監督の下、CARE(Computer Aided Replay)システムと呼ばれる3台のビデオカメラで3方向から撮影する方式で繰り返しビデオチェックを行って試合の問題シーンが検証される。 2008年の北京オリンピックにおいて日本女性初の審判員に選ばれた天野安喜子は、「今大会は従来のように審判団3名にジュリー2名のみならず審判理事2名も加わって、多数の目による詳細な確認が行われた。審判員は試合が終わる度にジュリーから技術レベルに関する細かい指摘を受けるなど、厳重なチェック体制が敷かれたこともあり、今大会の判定は大体納得できるものであった」との認識を示した。
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