グレアの分類
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/17 03:39 UTC 版)
グレアは、その原因や程度によって分類される。目の機能を生理的に損なう「不能グレア」「減能グレア」と、心理的に不快感を起こす「不快グレア」に分類される。 不能グレア (Blinding glare) 視野内の極端な高輝度部分もしくは極端に高いコントラストにより、網膜が順応不能となった状態。眼球内では入射光が散乱し、視界の把握がほとんど不能となる。 減能グレア (Disability glare) 不能グレアよりも軽度だが、眼球内での入射光の散乱によって視界の把握が困難となる。 不快グレア (Discomfort glare) 目の機能自体ではなく、眩しさによる心理的な不快感をおぼえる。不快グレアが長時間続くと、目の痛みやストレス、頭痛など二次的な害を生じることもある。 また、光源と観察者の関係によって、以下のように分類される。 直接グレア 高輝度光源を直接見ることによって生じるグレア。太陽や車のライトを直視した場合などに起こる。 間接グレア 光沢のある面に映った光源(照明や太陽)を間接的に見ることによって生じるグレア。鏡やディスプレイごしに蛍光灯を注視してしまうような状況である。反射率の高い面でこれが起こった場合、光源を直視した状況に近い刺激を受けているにもかかわらず、観察者の「たかが映り込み」という意識のため改善策が疎かとなるという問題がある。 反射グレア 光源からの強い光が机や紙に反射したものを受けることによって生じるグレア。読書や書き物のときに白い紙面で反射した光が長時間入射するといった状況である。
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