グループ・アスペクト
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 15:57 UTC 版)
アスペクトの中には、3つ以上の惑星が関与するものもある。おもなグループ・アスペクトには以下のものがある。 グランドトライン(大三角)- 3つの惑星がそれぞれトライン(120度)の関係にあるアスペクト。この場合、3惑星が入っているサインの4大元素が必ず一致するため、それに応じて「火のグランドトライン」「地のグランドトライン」「風のグランドトライン」「水のグランドトライン」に分けられる。 ハーモニック・コンコーダンス - 2組の大三角が組み合わさって六芒星の形となるもの。当然のようにきわめて稀にしか出現しない。 グランドクロス(大十字)- 4つの天体がお互いにスクエア(90度)の関係にあり、十字を形成しているアスペクト。この場合、各惑星が入っているサインの性質(不動宮、活動宮、柔軟宮)が必ず一致するため、「不動のグランドクロス」「活動のグランドクロス」「柔軟のグランドクロス」に分けられる。 トリプルコンジャンクション(三重合)- 3つの天体が合にある星位。 Tスクエア(T字型十字)- 3惑星A、B、CがあるときにAとBがオポジション(180度)を形成し、AとC、BとCがそれぞれスクエア(90度)を形成するアスペクト。その名の通り、T字型になる。 カイト(凧)- 4惑星A、B、C、Dがあるとき、∠DAB=120度、∠ABC=∠CDA=90度、∠BCD=60度となるもの。形が西洋凧に似ていることからこうよばれる。 ヨード - 3惑星が構成する3つのアスペクトが、セクスタイル1、クウィンカンクス2の構成となってY字型の配置となっているものをいう。スクエア1、セスキコードレイト2の構成のY字型の配置もヨードとされることがある。 調停 - 3個以上の惑星が構成するハードアスペクトである180度とソフトアスペクトである120度と60度の複合したもの、あるいは90度と120度の複合したものは古くから「調停」と呼ばれている。これをグループアスペクトに含める場合もある。 このような3個以上の占星点で形成されるグループアスペクトにおいては、単独のアスペクトより広いオーブ、あるいは狭いオーブを採用する場合がある。 上記のような複数の惑星ないしASCやMCが特徴的な図形を構成するグループアスペクトの概念を緩くした、複合アスペクトの概念が存在する。たとえば、3つの惑星A、B、CがあるときにAとB、BとC、そしてCとAの間にそれぞれアスペクトが存在するとき、3つの惑星A、B、Cが複合アスペクトを構成するという。そして複合アスペクトから吉凶象意を読みとっていく技法がある。 ただし、調停の説明にあるとおり複合アスペクトの考え方は古くから存在する。実際、ほとんどのホロスコープに複合アスペクトが形成される。
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