グラハム数とは? わかりやすく解説

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グラハム数

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/05 04:29 UTC 版)

グラハム数(グラハムすう、: Graham's number)は、ラムゼー理論に関する未解決問題の解の推定値の上限として得られた自然数である。数学の証明で使われたことのある最大の数として1980年ギネスブックに認められた[1]

極めて巨大な自然数巨大数)であり、指数表記を用いるのは事実上不可能なため、特別な表記法を用いて表される。

グラハム問題

3次元の立方体で同一平面上にある四点でそれらを結ぶ線が全て同一の色であるものが存在している例。線をどのように塗ってもこのような平面が少なくとも1つ現れてしまうのは何次元以上の超立方体か、というのがこの問題の骨子である。

この数は1970年ロナルド・グラハムブルース・リー・ロスチャイルドによる「グラハムの定理」

n 次元超立方体2n 個の頂点のそれぞれを互いに全てで結ぶ。次に2つの色を用いて連結した線をいずれかの色に塗り分ける。
このとき n が十分大きければ、どのような塗り方をしても、同一平面上にある四点でそれらを結ぶ線が全て同一の色であるものが存在する。

に関係する。つまり、n が十分大きければというが、

n がいくらより大きければ、この関係は常に成立するか

ということである。これがグラハム問題である。グラハムの定理より、解の存在は確かだが、具体的な値は現在にいたるまで得られていない。

しかし、この関係がグラハム数以上の n について成り立つことがグラハム自身によって証明された。つまり、解はグラハム数以下である。

ただし、グラハムらは実際にはこの数を論文では発表しておらず、翌1971年にグラハム数より小さなグラハム問題の解の上限として、小グラハム数という数を発表した[2]。その後、マーティン・ガードナー1977年サイエンティフィック・アメリカンでグラハム数を紹介した[3]ことによってこの数は広く知られるようになった。

解の上限はのち2014年にミハイル・ラブロフらによってさらに小さい数が示された[4]

一方、この問題の解の下限(つまりこの数より小さい数では成り立たないことを示した数)としては、グラハムとロスチャイルドは1971年の小グラハム数を示したものと同じ論文中で 6 を与えた。ガードナーは1989年に著書の中でラムゼー理論の専門家はこの問題の解を 6 と考えていると紹介し、これが広く信じられてきたが、2003年にジェフ・エクスーがより良い下限として 11[5]2008年にはジェローム・バークレーが 13 を与えた[6]

定義

矢印表記

グラハム数は巨大すぎて、通常の指数では桁数の表現すら事実上不可能である。そのため、次のような特殊な関数を用いる。

まず、クヌースの矢印表記を使い、x, y を自然数としたとき、演算子「↑」を次のように定義する。

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(2022年6月)

G(x) を実際に計算してみると、

  • G(1) = 3↑3 = 3→3→1 = 3→3 = 33 = 27
  • G(2) = 3↑↑3 = 3→3→2 = 3↑(3↑3) = 3↑G(1) = 3↑27 = 7625597484987
  • G(3) = 3↑↑↑3 = 3→3→3 = 3↑↑↑3 = 3↑↑(3↑↑3) = 3↑↑G(2) = 3↑↑7625597484987(トリトリ)
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(2022年6月)

グラハム数を表すにはいくつか等価な表現がある。

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(2022年6月)

グラハムとロートシルトは1971年に、より小さい上限として小グラハム数 (Little Graham) を示した。この数は関数 F(n) を

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