クレセンチン
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バクテリアの Caulobacter crescentus は、第3のタンパク質クレセンチン(crescentin)を含んでいる。これは真核生物の中間径フィラメントと関係している。クレセンチンは、らせん状やビブリオ様の細菌の形態を保つ役割もしている。しかしその機序は現在明らかにはされていない。
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クレセンチン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/12/20 04:57 UTC 版)
クレセンチン(crescentin、creS 遺伝子にコードされる)は、真核生物の中間径フィラメントのアナログである。本稿の他のタンパク質とは異なり、クレセンチンは中間径フィラメントとの配列類似性が高く、さらに立体構造も類似している。creS 遺伝子の塩基配列レベルでは、サイトケラチン19の配列に対して 25% が一致し、40% の領域で相同性が認められる。また核ラミンAに対しては 24% が一致、40% の領域で相同性がある。加えてクレセンチン繊維はおよそ直径 10nm であり、これは真核生物の中間径フィラメントの直径範囲(8-15nm)に収まる。クレセンチンは原核細胞の長軸方向に端から端までの連続した繊維の形態をとり、三日月形のバクテリアである C. crescentus では屈曲の内側に位置している(冒頭の画像の右図を参照)。MreB とクレセンチンはいずれも、C. crescentus がその特徴的な形態を保つ上で必要である。MreB は細胞の桿形を作り出し、クレセンチンはその形を曲げて三日月型にしているものと考えられている。
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