クレイ郡_(ミズーリ州)とは? わかりやすく解説

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クレイ郡 (ミズーリ州)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/11/28 13:58 UTC 版)

ミズーリ州クレイ郡
リバティにあるクレイ郡庁
郡のミズーリ州内の位置
州のアメリカ合衆国内の位置
設立 1822年1月2日
郡庁所在地 リバティ
面積
 - 総面積
 - 陸
 - 水

1,059 km2 (408.86 mi2)
1,027 km2 (396.35 mi2)
32 km2 (12.52 mi2), 2.78%
人口
 - (2020年)
 - 密度

253,335人
標準時 中部: UTC-6/-5
ウェブサイト claycountymo.gov

クレイ郡: Clay County)は、アメリカ合衆国ミズーリ州の北西部、ミズーリ川の北岸に位置するである。人口は25万3335人(2020年)[1]郡庁所在地はリバティであり、同郡で人口最大の都市は、ジャクソン郡など4つの郡に跨るカンザスシティである。クレイ郡は1822年1月2日に組織化され、郡名はケンタッキー州選出アメリカ合衆国下院議員のヘンリー・クレイに因んで名付けられた。クレイは後にアメリカ合衆国上院議員とアメリカ合衆国国務長官を務めた。

クレイ郡はカンザスシティ都市圏に属しており、カンザスシティ市北部の郊外都市が多く入っている。

歴史

クレイ郡は主にケンタッキー州テネシー州バージニア州といったアップランドサウスと呼ばれる地域から移住してきた開拓者が入った。彼等は奴隷と共にその制度をこの地域に持ち込み、直ぐにテネシー州中部やケンタッキー州で栽培していたタバコの栽培を始めた。州の中央部、ミズーリ川の南北両岸に南部人が多く入った開拓地の一つである。その文化や伝統を持ち込んだのでリトル・ディキシーと呼ばれるようになった。1860年の郡人口のうち25%以上が奴隷だった[2]南北戦争の間、住民は概して南軍を支持しており、戦争が終わった後も長い間、郡庁舎の上にアメリカ連合国の旗が掲げられていた。

1833年11月、多くのモルモン教徒がクレイ郡を逃げ場にした。1836年、暴徒がモルモン教徒を郡から追い出した[3]ジョセフ・スミス・ジュニアなど教会の指導者達は数ヶ月間郡内リバティ市の監獄に収監されていた。2012年5月、末日聖徒イエス・キリスト教会はこのリバティ監獄から6マイル (10 km) 南西、カンザスシティ市サーシークリーク・パークウェイ7001に、寺院を開所した[4]

地理

アメリカ合衆国国勢調査局に拠れば、郡域全面積は408.86平方マイル (1,058.9 km2)であり、このうち陸地396.35平方マイル (1,026.5 km2)、水域は12.52平方マイル (32.4 km2)で水域率は3.06%である[5]

主要高規格道路

  • ミズーリ州道1号線
  • ミズーリ州道9号線
  • ミズーリ州道10号線
  • ミズーリ州道33号線
  • ミズーリ州道92号線
  • ミズーリ州道152号線
  • ミズーリ州道210号線
  • ミズーリ州道291号線

ミッドウェスト・ナショナル・エアセンター

クレイ郡はエクセルシアスプリングス市でミッドウェスト・ナショナル・エアセンターを所有し、運営している[6]

隣接する郡

人口動態

人口推移
人口
1830 5,338
1840 8,283 55.2%
1850 10,382 25.3%
1860 13,023 25.4%
1870 15,564 19.5%
1880 15,571 0.0%
1890 19,856 27.5%
1900 18,903 −4.8%
1910 20,302 7.4%
1920 20,455 0.8%
1930 26,811 31.1%
1940 30,417 13.4%
1950 45,221 48.7%
1960 87,474 93.4%
1970 123,322 41.0%
1980 136,488 10.7%
1990 153,411 12.4%
2000 184,006 19.9%
2010 221,939 20.6%
2020 253,335 14.1%
U.S. Decennial Census

以下は2010年の国勢調査による人口統計データである。

基礎データ

  • 人口: 221,939人
  • 世帯数: 72,558 世帯
  • 家族数: 50,137 家族
  • 人口密度: 216人/km2(558人/mi2
  • 住居数: 93,918軒
  • 住居密度: 91軒/km2(236軒/mi2

人種別人口構成

先祖による構成

  • ドイツ系:23.3%
  • アメリカ人:14.5%
  • イギリス系:11.0%
  • アイルランド系:10.8%
  • イタリア系:5.5%

年齢別人口構成

  • 18歳未満: 25.8%
  • 18-24歳: 8.7%
  • 25-44歳: 32.3%
  • 45-64歳: 22.3%
  • 65歳以上: 10.8%
  • 年齢の中央値: 35歳
  • 性比(女性100人あたり男性の人口)
    • 総人口: 94.6
    • 18歳以上: 91.8

世帯と家族(対世帯数)

  • 18歳未満の子供がいる: 33.8%
  • 結婚・同居している夫婦: 55.4%
  • 未婚・離婚・死別女性が世帯主: 10.2%
  • 非家族世帯: 30.9%
  • 単身世帯: 25.2%
  • 65歳以上の老人1人暮らし: 7.4%
  • 平均構成人数
    • 世帯: 2.50人
    • 家族: 3.00人

収入

収入と家計

  • 収入の中央値
    • 世帯: 48,347米ドル
    • 家族: 56,772米ドル
    • 性別
      • 男性: 40,148米ドル
      • 女性: 27,681米ドル
  • 人口1人あたり収入: 23,144米ドル
  • 貧困線以下
    • 対人口: 5.5%
    • 対家族数: 3.8%
    • 18歳未満: 6.4%
    • 65歳以上: 5.5%

著名な出身者

都市と町

  • エイボンデール
  • バーミンガム
  • クレイコモ
  • エクトンビル
  • エクセルシアエステイツ
  • エクセルシアスプリングス
  • グラッドストーン
  • ミズーリシティ
  • モスビー
  • ノースカンザスシティ
  • オークス
  • オークビュー
  • オークウッド
  • オークウッドパーク
  • プレザントバレー
  • プラサーズビル
  • ランドルフ
  • スミスビル
  • シュガークリーク

教育

郡内の高等教育機関としては、次のものがある。

  • ウィリアム・ジュウェル・カレッジ、リバティ市、私立4年制バプテスト教会の大学[7]

政治

地方

クレイ郡の地方レベルでは民主党が大半の政治を支配しており、郡の選挙で選ばれる役職は6人を除いて独占している。

国政

大統領選挙の結果
共和党 民主党 その他
2008年 49.55% 54,516 48.86% 53,761 1.59% 1,748
2004年 53.07% 51,193 46.31% 44,670 0.62% 597
2000年 48.75% 39,083 48.75% 39,084 2.50% 2,006
1996年 41.85% 28,935 47.15% 32,603 11.00% 7,609

2008年大統領予備選挙

2008年の大統領予備選挙で、クレイ郡は共和党のミット・ロムニーと民主党のヒラリー・クリントンを選んだ。民主党の予備選挙ではヒラリー・クリントンが1位となり、さらに共和党予備選挙で各候補に投じられた票数の2倍以上を獲得した。

脚注

  1. ^ Quickfacts.census.gov”. 2023年10月10日閲覧。
  2. ^ T. J. Stiles, Jesse James: The Last Rebel of the Civil War, New York: Vintage Books, 2003, pp.10-11
  3. ^ Jenson, Andrew. Encyclopedic History of the Church of Jesus-Christ of Latter-day Saints (Salt Lake City: Deseret News Press, 1941) p. 144-145
  4. ^ http://www.ldschurchtemples.com/kansascity/
  5. ^ Census 2000 U.S. Gazetteer Files: Counties”. United States Census. 2011年2月13日閲覧。
  6. ^ Midwest National Air Center
  7. ^ William Jewell College

外部リンク

座標: 北緯39度19分 西経94度25分 / 北緯39.31度 西経94.42度 / 39.31; -94.42




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