ジェファーソン郡 (ミズーリ州)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/08 06:39 UTC 版)
| ミズーリ州ジェファーソン郡 | |
|---|---|
|   
       郡のミズーリ州内の位置
       | |
|   
       州のアメリカ合衆国内の位置
       | |
| 設立 | 1818年 | 
| 郡庁所在地 | ヒルズボロ | 
| 最大の都市 | アーノルド | 
| 面積 - 総面積 - 陸 - 水 | 1,720 km2 (664.09 mi2) 1,701 km2 (656.80 mi2) 19 km2 (7.29 mi2), 1.10% | 
| 人口 - (2020年) - 密度 | 226,739人 | 
| 標準時 | 中部: UTC-6/-5 | 
| ウェブサイト | www | 
ジェファーソン郡(英: Jefferson County)は、アメリカ合衆国ミズーリ州の東部に位置する郡である。人口は22万6739人(2020年)[1]。郡庁所在地はヒルズボロであり、同郡で人口最大の都市はアーノルドである。ジェファーソン郡は1818年に組織化され、郡名は代3代アメリカ合衆国大統領トーマス・ジェファーソンに因んで名付けられた。
ジェファーソン郡はセントルイス都市圏に属しており、セントルイス市南の郊外地域を構成している。2000年10月16日、郡内ゴールドマン近くでの飛行機墜落事故で当時のミズーリ州知事メル・カーナハンが死亡した。
地理
アメリカ合衆国国勢調査局に拠れば、郡域全面積は664.09平方マイル (1,720.0 km2)であり、このうち陸地656.80平方マイル (1,701.1 km2)、水域は7.29平方マイル (18.9 km2)で水域率は1.10%である[2]。
主要高規格道路
 州間高速道路55号線 州間高速道路55号線
 アメリカ国道61号線 アメリカ国道61号線
 アメリカ国道67号線 アメリカ国道67号線
 ミズーリ州道21号線 ミズーリ州道21号線
 ミズーリ州道30号線 ミズーリ州道30号線
 ミズーリ州道141号線 ミズーリ州道141号線
隣接する郡
- セントルイス郡 - 北
- モンロー郡 (イリノイ州) - 東
- セントジェネビーブ郡 - 南東
- セントフランソア郡 - 南
- ワシントン郡 - 南西
- フランクリン郡 - 西
|   | セントルイス郡 |   | ||
| フランクリン郡 |   | モンロー郡 (イリノイ州) | ||
|  ジェファーソン郡   | ||||
|   | ||||
| ワシントン郡 | セントフランソア郡 | セントジェネビーブ郡 | 
国立保護地域
- ミシシッピ川中流域国立野生生物保護区(部分)
人口動態
| 人口推移 | |||
|---|---|---|---|
| 年 | 人口 | %± | |
| 2000 | 198,099 | 
       —
       | |
| 2010 | 218,733 | 10.4% | |
| 2020 | 226,739 | 3.7% | |
以下は2000年国勢調査による人口統計データである。
| 基礎データ 
 人種別人口構成 
 年齢別人口構成 
 | 世帯と家族(対世帯数) 
 収入と家計 | 
2008年時点の登録有権者数は146,316人である[3]。
教育
郡内の高等教育機関としては、アーノルド市にITT工業大学[4]、ヒルズボロ市に2年制コミュニティカレッジのジェファーソン・カレッジ[5]がある。
都市と町
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- † 法人化市町村
政治
地方
ジェファーソン郡の地方レベルでは民主党が大半の政治を支配しており、郡の選挙で選ばれる役職は2人を除いて独占している。
国政
| 年 | 共和党 | 民主党 | その他 | 
|---|---|---|---|
| 2008年 | 47.91% 50,804 | 50.42% 53,467 | 1.67% 1,779 | 
| 2004年 | 49.99% 46,624 | 49.38% 46,057 | 0.63% 583 | 
| 2000年 | 47.62% 36,766 | 50.02% 38,616 | 2.36% 1,822 | 
| 1996年 | 36.12% 23,877 | 48.52% 32,073 | 15.36% 10,152 | 
都市郊外部にある郡として、大統領選挙のレベルではかなり独立色が強いが、やや民主党支持の傾向がある。大統領選挙は常に接戦である。2004年の大統領選挙では、ジョージ・W・ブッシュが600票足らず、支持率では50%を僅かに切るという僅差でジェファーソン郡を制した。2000年はアル・ゴア、2008年はバラク・オバマがやはり僅差で郡を制した。1992年と1996年はビル・クリントンが10ポイント以上の差を付けてジェファーソン郡を制した。
ジェファーソン郡は国内の都市郊外部にある郡と同様、社会的には中道だが経済的にはリベラルな傾向がある。2004年の州民投票では、結婚を男と女の結合として定義する州憲法改正案をジェファーソン郡は72.56%という圧倒的多数で賛成した。州全体でも71%の賛成で可決し、ミズーリ州は同性結婚を禁止する最初の州になった。2006年の州民投票では、胚性幹細胞の研究を予算化し、合法化する憲法改正案が掛けられたが、ジェファーソン郡では51.85%が賛成した。州全体では51%の賛成と辛うじて改正が成立し、胚性幹細胞の研究を最初に認めた州の1つになった。郡民は伝統的に社会問題に保守的であるが、最低賃金の増加のような人民主義的施策は支持する傾向にある。やはり2006年の州民投票で最低賃金を時間あたり6.50ドルに増やす命題については、ジェファーソン郡では79.90%が支持した。この命題は州内のどの郡でも支持され、75.94%が賛成した。
2008年大統領予備選挙
2008年の大統領予備選挙で、ジェファーソン郡は共和党のジョン・マケインと民主党のヒラリー・クリントンを選んだ。民主党の予備選挙ではヒラリー・クリントンが1位となり、さらに共和党予備選挙で投じられた総票数よりも多かった。
共和党
ジョン・マケイン上院議員(アリゾナ州)が得票率33.54%で1位、ミット・ロムニー元マサチューセッツ州知事が30.45%で第2位、マイク・ハッカビー元アーカンソー州知事が30.19%で第3位と大接戦を演じた。最終的に州全体ではマケインが1位、ハッカビーが2位となった。
民主党
ヒラリー・クリントン元上院議員(ニューヨーク州)が61.32%を獲得し、バラク・オバマに2対1に近い差をつけて圧勝した。クリントンに対するジェファーソン郡の支持は国内の郊外部郡の中でも最大級のものだった。最終的に州全体ではオバマが1位、クリントンが2位となった。
脚注
- ^ “Quickfacts.census.gov”. 2023年10月10日閲覧。
- ^ “Census 2000 U.S. Gazetteer Files: Counties”. United States Census. 2011年2月13日閲覧。
- ^ Registered Voters in Missouri 2008
- ^ ITT Technical Institute
- ^ Jefferson College
外部リンク
- Jefferson County MO Historical Society
- Jefferson County Online - 公式サイト
- Jefferson County Sheriff's Department
- Jefferson County portion of Goodspeed's History (1888)
- Digitized 1930 Plat Book of Jefferson County from University of Missouri Division of Special Collections, Archives, and Rare Books
- ジェファーソン郡_(ミズーリ州)のページへのリンク

 
                             
                    







