クルマエビのフサリウム症菌とは? わかりやすく解説

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クルマエビのフサリウム症菌 [Fusarium graminearum,F.moniliforme,F.solani]

 フサリウム症は最初クルマエビ真菌病(かび病)として報告され以来、現在はクルマエビかなりの被害をもたらす重要な病気である。症状はハリフトロス症と似て(えら)が黒くなることから、以前は"黒病"とよばれていたが、紛らわしいためこのかび病はフサリウム症とよばれるようになった
原因となるフサリウム属の真菌不完全菌類の不完全糸状菌目、モニリアキン科に属し大き分生子(30-40μm)だけをつくる種類と、細い菌糸小さ分生子(約10μm)をつくる2種類があり、厚膜胞子をつくるのが特徴である。グラミネアラムは大分生子だけを、モニリフォルメ小分生子だけを、ソラニ長い菌糸先端塊状分生子をつくる。ただし、現在の真菌分類では、以前にフサリウム属とされていた真菌いくつかの属に分けられている。それによると、グラミネアラム分生子世代がジベレラ・ゼアエ(Gibberella zeae)と同じであり、モニリフォルメはジベレラ・フジクロイ(Giberella fujikuroi)とされ、一方ソラニはネクトリア・ヘマトコッカ(Nectria haematococca)とされている。したがって、クルマエビのフサリウム症菌がこれらの新しい分類名として適切か不適切かは明かではない。現在、有効な予防・治療法はないので、病気エビ除外して塩素殺菌が行われている。




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