クリックとオーゲル
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/07 00:23 UTC 版)
「パンスペルミア説」の記事における「クリックとオーゲル」の解説
1981年にはフランシス・クリックとレスリー・オーゲル(英語版)が、高度に進化した宇宙生物が生命の種子を地球に送り込んだとする仮説を提唱した。「地球が誕生する以前の知的生命体が、意図的に『種まき』をした」とする説は「意図的パンスペルミア」と呼ばれている。これは、一般的なセンスではまるでサイエンス・フィクションのようにも聞こえる説ではあるが、クリックはこの説の生物学的な根拠を提示した。現在の地球上の生物でモリブデンが必須微量元素と重要な役割を果たしているが、クロムとニッケルは重要な役割を果たしていない。しかし、地球の組成はクロムとニッケルが多く、モリブデンはわずかしか存在しない。これは、モリブデンが豊富な星で生命が誕生した名残だと考えることができるとしたのである。もうひとつの論拠として、地球上の生物の遺伝暗号がおどろくほどに共通したしくみになっているのは、そもそも「たったひとつの種」がまかれて、その種から地球上の全ての生物に変化していったと考えられるとした。
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