クランプトニ種
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/14 15:00 UTC 版)
1848年7月、ヨークシャーのアラムクオリーで大きな首長竜の化石が発見された。そこはホイットビー泥岩層のアンモナイトゾーンであり、1億8300万~1億8000万年前のトアルチアンの地層と見積もられている。頭骨を保存した完全な骨格、NMING F8785は5年間マルグレイブ城に保管されていた。1853年、城主マーケスはアイルランド人の外科医兼解剖学者のクランプトンにこの興味深い発見を紹介した。同年、クランプトンは化石を英国学術教会の年次会のセンターピースとして展示するためにダブリンに移送した。アイルランド動物学会はその巨大な爬虫類のために特別な小屋を建築した。10年後、その標本は未だに記載論文が書かれておらず、ロイヤル・ダブリン社会博物館へ移送され、アレキサンダー・カートとウィリアム・ベイリーによってプレシオサウルスの新種として正式に記載された。 彼らはアイルランドの科学者、フィリップ・クランプトンに敬意を表しその種をプレシオサウルス・クランプトニ(Plesiosaurus cramptoni)と名付けた。1874年、イギリスの地質学者ハリー・ゴヴィアー・シーリーは現在ロマレオサウルス科のホロタイプとされているこの標本に基づき、新属ロマレオサウルスを設立した。2006年にようやく頭骨の補修が行われ、本属の再研究が始められた。
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