ギフトショップでの謀殺
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/29 14:01 UTC 版)
「ポートアーサー事件」の記事における「ギフトショップでの謀殺」の解説
ブライアントは、多数の人にテーブルの下やショップディスプレーの後ろに隠れる時間を与えながら、ギフトショップエリアのほうへ移動した。彼はギフトショップで働く地元の女性2人を撃った――ニコル・バージェス(17歳)は頭部を、エリザベス・ハワード(26歳)は腕と胸部を撃たれた。 コラリー・レバーとベラ・ジャリーは他の人々とヘッセン(黄麻布)の仕切りのかげに隠れた。レバーの夫デニスは頭部を撃たれ致命傷を負った。ポーリン・マスターズ、ベラ・ジャリーの夫ロン、そしてピーター・ナッシュとキャロリン・ナッシュはすでに、鍵のかかったドアから逃げようとしていたが、かなわなかった。ピーター・ナッシュはブライアントから妻を隠そうと彼女の上に横たわった。ブライアントはギフトショップエリアのなかに移動し、そこでは数人がどこにも行けず、隅でうずくまっていた。グウェン・ニーンダーは、ドアのほうへ進もうとしながら頭部を撃たれ、殺された。 ブライアントにはカフェのなかの人の動きが見えたため、フロントドアの近くに移動した。彼はあるテーブルをねらって撃ち、銃弾はその下に隠れているピーター・クロスウェルの尻に当たった。ギフトショップ内に隠れていたジェーソン・ウィンターは、ブライアントは建物を去ったと考え、近くの人々にそう言って、それから移動して開けた場所に出た。ブライアントには彼が見え、ウィンターは撃たれる直前に「やめろ、やめろ」("No, no")と言ったが、弾丸は頭部、首、そして胸に当たった。頭部への2発目がウィンターにとって致命傷となったと判明した。これら銃撃からの破片は、アメリカの旅行者デニス・オルソンに当たった。彼は妻メアリーおよびウィンターとともに隠れているところであった。デニス・オルソンは、手、頭皮、眼、そして胸に破片傷を受けたが、生き延びた。 次におこったことは直接的に明らかになってはいないが、ある時点でブライアントは武器を再装填した。ブライアントはカフェに歩いて戻り、それからギフトショップに戻り、今度はショップの別の隅を見下ろし、そこには数人が隠れていた。彼は彼らに歩いて近づき、ロナルド・ジャリーの首を撃ち抜き、それからピーター・ナッシュとポーリン・マスターズ、3人全員を殺した。彼にはキャロリン・ナッシュは見えなかったが、彼女は夫の下に横たわっていた。ブライアントは身元不明のアジア人に銃を向けたが、ライフルのマガジンは空であった。ブライアントはそれからギフトショップカウンターに移動し、そこで彼はライフルを再装填し、サービスカウンターの上にからのマガジンを残し、建物を去った。 ブライアントはギフトショップに移動したのち8人を殺し、ほかの2人を負傷させた。 カフェとギフトショップをあわせて、彼は21発、発射し、20人を殺し、さらに20人を負傷させた。
※この「ギフトショップでの謀殺」の解説は、「ポートアーサー事件」の解説の一部です。
「ギフトショップでの謀殺」を含む「ポートアーサー事件」の記事については、「ポートアーサー事件」の概要を参照ください。
- ギフトショップでの謀殺のページへのリンク