キ102甲
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/10 10:01 UTC 版)
「キ102 (航空機)」の記事における「キ102甲」の解説
高高度戦闘機型(キ102甲)は1944年6月に試作1号機が完成し、のちに排気タービン付の機体1機、排気タービン無しの機体3機をもって実用審査が行なわれた。11月には緊急増産命令が陸軍より出されたため、川崎では明石工場で生産された乙型を岐阜工場で甲型に改造することで対処し、終戦までに25機の改造を行なった。 本機は乙型とほぼ同一の機体で、主な相違点はエンジンに排気タービンが装着されていることと、機首の57mm機関砲が37mm機関砲(ホ204)になっていることであった。陸軍航空審査部で審査中にB-29の邀撃に参加し成果をあげたこともあったが、排気タービンの作動不良が原因で満足な活動はできなかった。25機の生産機の内、陸軍に納入されたのは15機で、残りの10機は排気タービンの不調で納入不可になっていた。
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