カーターの旧神
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/03 22:25 UTC 版)
リン・カーターは、先行作家たちが別々に書いていたクトゥルフ神話を統合することを試みた。ダーレス神話の旧神の設定も引き継いでいるが、特徴は異なる。 カーターの旧神は、邪神の敵対者であるが、人類に優しくなどない。ムー大陸を舞台とする『奈落の底のもの』では、邪神イソグサの封印が解かれたことで、即イソグサに攻撃を加え、巻き添えでムー大陸を崩壊させた。ハイパーボリアを舞台とする『炎の侍祭』では、邪神アフーム=ザーの封印が解かれてもすぐには現れず、人間基準ではるかな年月が経過してからやって来て、その頃にはとっくにハイパーボリアは邪神の冷気で滅んでいる。 カーター旧神は文献に由緒あるとされている。無名祭祀書には、旧神がアザトースとウボ=サスラの双子を創造したと記される。カーター版ネクロノミコンでは、旧神の首領がノーデンスかクタニドかはわからないとされている。 セラエノ大図書館は、ダーレス神話では旧支配者ハスターの支配地だが、カーター神話では旧神の領地になっている。
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