カラスの扇
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/07 05:28 UTC 版)
香良洲神社では、カラスを描いた扇子を祭礼の時に販売し、参拝者が絶えなかった江戸時代には多くの者が買い求めた。「香良洲」の名の由来として、「カラスの住まう地であったことから」または「香良洲神社でカラスの扇を売っていたことから」という説もあり、香良洲神社とカラスは縁がある。 香良洲神社の「烏扇」には、次のような伝説がある。相殿神の大歳神の子が香良洲の地を訪れた時、地主神が田人(農民)に牛肉を食べさせているのを目撃して怒り、田へイナゴを放った。イナゴはイネを食い荒らし、困った地主神が大歳神に伺いを立てると、「麻枝をもってかせ(挊、てへんに上下)を作り、そのかせを使って苗代の苗を払い、葉で掃き、天押草(あめのおしぐさ)を押し付け、烏扇であおぎ飛ばすように」と言われたため、その通りにすると、イナゴ被害は収まった。この伝説は『古語拾遺』にあるものと同様である。
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