カパイシャンとは? わかりやすく解説

カパイシャン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/01/05 01:03 UTC 版)

カパイシャン
Cap-Haïtien
位置
カパイシャン
カパイシャン (ハイチ)
座標 : 北緯19度45分 西経72度12分 / 北緯19.750度 西経72.200度 / 19.750; -72.200
歴史
入植 1670年
行政
ハイチ
  北県
  カプ・アイシアン郡
 市 カパイシャン
地理
面積  
  市域 53.50 km2
人口
人口 (2015年現在)
  市域 274,404人
    人口密度   5,129人/km2
  備考 [1]
その他
等時帯 東部標準時 (UTC-5)
夏時間 東部夏時間 (UTC-4)

カパイシャンフランス語: Cap-Haïtien)あるいはカプ・アイシアンハイチ語: Kap Ayisyen)は、ハイチ北部の都市。省略してオカプ(Okap)とも呼ばれる。北県の県庁所在地である[2]。人口は約27万人(2015年[1])。首都ポルトープランス都市圏の外では最大の都市である。

概要

フランス植民地時代にハイチの首都だった歴史があり、ベランダ付の建築が並ぶ街路はアメリカニューオーリンズとよく比較される。カリブ海に面し、農作物の積出港として長い歴史がある。アメリカ海兵隊による占領 (1915年 - 1934年) の名残で南北の通りはアルファベット、東西の通りは数字で呼ばれる。ポルトープランスから遠く離れているため比較的治安が良く、首都圏からの移住者も少なくない。

東南端に小さなカパイシャン空港があり主に国内線を運航し、国連軍チリ部隊が警備にあたっている。国際線はフォートローダーデールとの間で週に5便をリンクス国際航空が運航している。市内には国連ハイチ安定化派遣団 (MINUSTAH) の隊員数百人が駐留する。

歴史

1670年、フランス人が入植しサトウキビプランテーションを開設した。土着のタイノ族を労働者として雇用したが、規模の拡大に伴い労働力不足となり、アフリカから輸入された奴隷を購入するようになった。

1697年のレイスウェイク条約によりフランス人入植地域「サン=ドマング」は正式なフランス植民地となった。1711年、ルイ14世は、カプ=フランセを植民地の首都とすると定め、本格的な街造りが始まった。砂糖コーヒー豆の輸出は莫大な利益を上げた。

1803年のカプ=フランセ郊外のヴェルティエールの戦いデサリーヌら反乱軍が勝利し、ハイチ独立に伴い改名された。1806年にアンリ・クリストフハイチ国の首都ミロはカパイシャンの20km南東に置かれた。ミロにはサン=スーシ城が残されている。シタデル・ラフェリエールはそこから8km南の山の上にある。晴れた日には市内からそれらを眺望できる。1811年にクリストフが王位を宣言してアンリ1世となると首都がカプに移され、カプ=アンリに改名された ( - 1820年)。

観光

カパイシャン周辺は観光資源が豊富であり、ハイチ観光の中心地となっている。

ギャラリー

脚注

  1. ^ a b Haiti: administrative units, extended”. geoHive. 2016年10月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年11月14日閲覧。
  2. ^ Departments of Haiti”. Statoids (2016年3月12日). 2023年11月14日閲覧。

外部リンク

座標: 北緯19度45分 西経72度12分 / 北緯19.750度 西経72.200度 / 19.750; -72.200




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