カテナリ電車線
線路上に張ってある電線のことを、架線と呼ぶことが多いです。その中でパンタグラフに接して電車に電気を送り込んでいるのが電車線でトロリ線ともいいます。電車線は吊架線からハンガーでつるす形になっており、この架線構造をシンプル・カテナリといいます。通勤路線など運転本数の多い区間では電車線、吊架線を2本ずつにするダブル・シンプル・カテナリが用いられています。
さらに電車線の張力を一定に保つための設備もあり、こうして電車の高速運転でもパンタグラフの安定した集電が可能となり、電車線の摩耗も少なくしています。線路上には電車線のほか、変電所から電車線に電気を送る、き電線や信号装置、踏切設備、駅などで使われる電気を送電する高圧配電線、通信用誘導無線用ケーブルなど各種の電線が張られています。
- カテナリ電車線のページへのリンク