カットナーとムーア
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/11 09:45 UTC 版)
「ヘンリー・カットナー」の記事における「カットナーとムーア」の解説
夫妻は1940年代から1950年代にわたって多数の小説を共著しており、それらの多くはヘンリー・カットナー&C・L・ムーア、もしくはルイス・パジェット(Lewis Padgett)およびローレンス・オドネル(Lawrence O'Donnell)の名前で発表されている。 また、ムーアはカットナー名義で3本の小説を発表しているらしく、特に「Clash by Night」、「The Portal in the Picture(Beyond Earth's Gates)」の2作は彼女によって書かれたとされる。 カットナーとムーアを良く知るL・スプレイグ・ディ・キャンプによれば、彼らの協力は大変強かったため、作品が完成した後で、作品のどの部分をカットナーとムーアのどちらが書いたのか思い出すことができないことがしばしばあったという。同じくディ・キャンプによれば、二人の共同作業では、一人が書きかけた文節、あるいは文章の途中からであってももう一人が続けてタイプライターを打ち、まったく違和感なく文章を続けていくことができたらしい。 カットナーの作品で、もっとも人気があるのはルイス・バジェット名義で発表された「ギャロウェイ・ギャラハー」シリーズであった。このシリーズは、後に短編集「Robots Have No Tails」にまとめられた。彼の死後編纂されたペイパーバックの再版の序文でムーアは、「ギャロウェイ・ギャラハー」シリーズについては全編をカットナーがひとりで執筆していたと書いている。 2007年、ニュー・ライン・シネマはルイス・パジェット名義の短編「ボロゴーヴはミムジー」を原作とした映画「The Last Mimzy」(監督:ロバート・シェイ(Robert Shaye))を公開した。
※この「カットナーとムーア」の解説は、「ヘンリー・カットナー」の解説の一部です。
「カットナーとムーア」を含む「ヘンリー・カットナー」の記事については、「ヘンリー・カットナー」の概要を参照ください。
- カットナーとムーアのページへのリンク