カタパルトを持たない航空母艦から重い機体を発艦させる
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/08/26 07:57 UTC 版)
「RATO」の記事における「カタパルトを持たない航空母艦から重い機体を発艦させる」の解説
第二次世界大戦において滑走距離の限られる航空母艦の飛行甲板から航空機を発艦させる場合、特に重量のある大戦後半に実用化された新型爆撃機・攻撃機を発艦させるには、カタパルトの助けが必須であった。しかし、大日本帝国海軍は航空母艦で運用可能なカタパルトの開発に失敗したため、当該機種の発艦にはロケット補助推進が必要となった。全備状態の天山や流星がこれに該当するが、流星は終戦までに機体の量産が間に合わなかった。RATO自体は昭和19年頃までには研究開発が完了していたが、マリアナ沖海戦以降の大日本帝国海軍にはもはや機動部隊として運用可能な航空母艦も艦隊も燃料も残っていなかったため、実戦で両機がロケット補助推進離陸を用いたことはない。
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