オートバイの3バンク型
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/17 04:40 UTC 版)
「W型エンジン」の記事における「オートバイの3バンク型」の解説
自動車用としては廃れてしまった3バンクW型エンジンであったが、カスタムオートバイの世界では一人のエンジンビルダーの手により3バンクW型3気筒エンジンが復活した。アメリカのJim Feulingはハーレーダビッドソン・ツインカム88(95cu-in) 45度バンク空冷V型2気筒エンジンをベースに、もう1バンクを追加する為のアップグレードキットをリリースしたのである。 航空機の星型エンジンを参考に開発されたこのエンジンは、旧来から存在する3バンク型とは異なり、中央のマスターコンロッドに2本のスレーブコンロッドが繋がれてクランクシャフトを回すというもので、どちらかと言えばW型3気筒の外観に星型エンジンの内部構造をそのまま移植したようなエンジンである。「Feuling W3」と名付けられたこのカスタムエンジンは、通常の構成では145cu-inのピストンが組み合わされて2,327ccとなり、最大180馬力を発揮した。 アメリカの著名なチョッパービルダーであるCory Nessの手により更にチューンされたFeuling W3の中には、185cu-inピストンの3,032ccエンジンと、245cu-inピストンの4,015ccエンジンも出現。en:Biker_Build_Offといったチョッパー・ドラッガーイベントを席巻するエンジンとなった。 しかしJim Feuling自身は2002年12月に死去し、2004年7月を最後に彼が興した会社であるFeuling Motor Companyも売却され、Feuling W3の販売も終了したという。
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