オントゥレㇷ゚ onturep
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/15 00:59 UTC 版)
「アイヌ料理」の記事における「オントゥレㇷ゚ onturep」の解説
訳すれば、「醗酵させたウバユリ」。トゥレㇷ゚(オオウバユリ)から澱粉を抽出する際、同時に集めた皮や繊維などのカスを醗酵させて作った保存食である。以下の方法で作られる。 オオウバユリの球根を潰して水に晒した際、水面や水中に浮く繊維や皮をイチャリ(icari 笊)で集める。 よく水気を絞ったのち、コㇿコニ(フキ)やワッカクトゥ(ヨブスマソウ)の葉で包んで3〜10日ほど寝かせ、醗酵させる。この醗酵作業をオン(on)という。 オンさせたものを臼に入れ、よく搗き潰す。搗きあがったらこねてドーナツ状に丸め、乾燥させる。 紐を通し、炉の火棚に吊るして貯蔵する。 食べる際は搗き砕いて水でもどし、団子にしてサヨ(粥)に入れる。
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