オリゴキフスとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 固有名詞の種類 > 自然 > 生物 > 古生物 > 獣歯類 > オリゴキフスの意味・解説 

オリゴキフス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/12/16 08:00 UTC 版)

オリゴキフス
地質時代
ジュラ紀前期
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
上綱 : 四肢動物上綱 Tetrapoda
: 単弓綱 Synapsida
: 獣弓目 Therapsida
階級なし 獣歯類 Theriodontia
亜目 : キノドン亜目 Cynodontia
下目 : ユーキノドン下目 Eucynodontia
: トリティロドン科 Tritylodontidae
: オリゴキフス属 Oligokyphus
学名
Oligokyphus
Hennig E, 1922
下位分類
本文参照

オリゴキフス (Oligokyphus) は中生代ジュラ紀前期に生息していた単弓類絶滅した。単弓綱 - 獣弓目 - キノドン亜目 - トリティロドン科に属する。この生物の属するトリティロドン科は、哺乳類以外のキノドン類としては最後のグループ。学名は“小さな瘤”の意。化石は北アメリカ、ヨーロッパと中国の全域で発見されている。

特徴

全長約50cm。体幹は細長く、外観上はイタチに似ていた。四肢は身体の下方に伸び、直立していた。頭骨は、極めて哺乳類的。そのため発見当初は初期の哺乳類であると考えられていた。しかし、哺乳類の特徴である麟状骨(側頭骨の一部) - 歯骨下顎骨)の関節に加え、痕跡的ながらも方形骨(哺乳類の砧骨相同) - 関節骨(同槌骨)関節も保持していた。そのため現在は哺乳類から外され、キノドン亜目のトリティロドン科として分類されている。口蓋は二次口蓋により、鼻腔口腔が分離されている。歯列は真の哺乳類、特に齧歯類多丘歯類にかなり似通っていた。犬歯を失い、切歯が大きく発達していた。そして、その後方の臼歯との間には大きな隙間が空いている。臼歯は畝を為しそれが上下が噛み合う構造になっている。かれらはこれで、硬い木の実や草の実などを食べていたと思われる。

関連項目

参考文献

  • J・C・マクローリン作・画 『消えた竜 : 哺乳類の先祖についての新しい考え』 小畠郁生・平野弘道訳 岩波書店、1982年。
  • 富田幸光文、伊藤丙雄、岡本泰子イラスト 『絶滅哺乳類図鑑』 丸善、2002年、ISBN 4-621-04943-7




固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「オリゴキフス」の関連用語

オリゴキフスのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



オリゴキフスのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのオリゴキフス (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS