オオキトンボとは? わかりやすく解説

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大黄蜻蛉

読み方:オオキトンボ(ookitonbo)

トンボ科昆虫

学名 Sympetrum uniforme


オオキトンボ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/06/07 16:46 UTC 版)

オオキトンボ
静止中のオオキトンボ
分類
: 動物界 Animalia
: 節足動物門 Arthropoda
: 昆虫綱 Insecta
: トンボ目 Odonata
: トンボ科 Libellulidae
亜科 : アカネ亜科 Sympetrinae
: アカネ属 Sympetrum
: オオキトンボ S. uniforme
学名
Sympetrum uniforme
(Selys1883)
和名
オオキトンボ

オオキトンボ学名Sympetrum uniforme)は、トンボ科に分類されるトンボの一種。

分布

中国朝鮮半島ロシア日本本州(青森・上北地域)から九州に分布する。

形態

全長は、44-52mm。体色は全体が橙黄色で目立つ斑紋はない。翅も全体が薄い橙色になる。未成熟のショウジョウトンボに似るが、本種には前胸に長い毛があり、腹部が扁平ではないことで区別できる。キトンボにも似るが、翅の色の着き方やメスの産卵弁の形状で区別できる[1]

生態

平地や丘陵地にある、透明度の高い遠浅で抽水植物が繁茂した池や沼に生息する。池沼の岸辺が露出した環境を好む。オスは、水辺の植物や地面で静止して縄張りを占有するが、特に朝には頻繁にホバリングも交えながら飛び回り巡回をする。オスがメスを見つけると、空中で交尾態になり、そのまま水辺を離れて周辺の草地まで行き静止する。その後、連結したまま水辺へ戻り、連続して打水または打泥産卵をする。または、メスが単独で産卵を行い、オスが警護飛翔することもある。1年1世代で、卵の期間が半年程度、幼虫の期間が3-5ヶ月程度である。卵で越冬する[1]

キトンボとごく近縁であり、種間雑種も知られている[1]

保全状況評価

絶滅危惧IB類 (EN)環境省レッドリスト

2000年の環境省レッドリストでは絶滅危惧II類に指定されていたが、2007年には絶滅危惧I類に、そして2012年の環境省レッドリストでは絶滅危惧IB類に指定されている[2]

脚注

  1. ^ a b c 日本のトンボ(2012)
  2. ^ 昆虫類のレッドリスト新旧対照表 環境省 2012年

参考文献



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