エンベロープ特性(タイヤ)
作用力や作用モーメントが振動挙動を伴いながら変動する場合に、変動のマクロな成分のみに注目して作用力を表す場合にいう。例えば、タイヤが道路の継ぎ目、段差などの小さな突起を乗り越すときに、トレッド部が変形して突起を包み込む特性をエンベロープ特性、包み込む能力をエンベローピングパワーという。それによって路面からのショックを吸収して乗り心地が向上する。ラジアルタイヤはベルトの曲げ剛性が高く、トレッド部が変形しにくいので、バイアスタイヤよりエンベロープ特性が劣り、ハーシュネスに対しては不利。ただし、このラジアルタイヤの欠点は、現在、クルマのサスペンション設定で補っている。
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