エルワクとは? わかりやすく解説

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エルワク

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/05 17:58 UTC 版)

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エルワク
エルワク
ケニアでの位置
北緯2度48分47.11秒 東経40度55分49.68秒 / 北緯2.8130861度 東経40.9304667度 / 2.8130861; 40.9304667
ケニア
北東州

エルワク(El Wak)はケニア北東州マンデラ県の町。すぐ東にソマリア国境があり、エルワクから東に10キロメートルほどの位置にソマリアのエルベルハギア(El beru hagia)の町がある。また、北東のマンデラ、南西のワジールを結ぶイシオロ・マンデラ・ロードのほぼ中間に位置する。

エルワクの「エル」は井戸を意味し[1]、この付近の地名に多くみられる。東の隣国ソマリアに入ってからもエルワクと呼ばれ、ゲド州にはエルワク英語版県がある。

町にはいくつものワジ(涸れ谷)がある。雨季は2度あり、3月から5月、10月から12月である。雨は雨季に集中して降り、乾季にはほとんど降らない[2]

住民の多くは遊牧民で、家畜を食糧としている。家畜はウシ、ラクダ、ヤギなどが多い[3]。食糧としての獣乳の重要性は、南部の町ワジールよりも高い。乳はギー(バターの一種)にも加工される[2]

家畜は自分らの食糧としてだけではなく、市場でも取引される。エルワクでは女性が作った敷物ロープも取引される。キャベツなども取引されており、季節によってはトマトや玉ねぎも市場に出る。ごく稀にバナナマンゴースイカが売られることもある[2]

近年の動向

1992年には隣国のソマリア内戦を受け、エルワクに難民サイトを設けることが計画されている[4]

ケニア北東部を襲った2005年の旱魃の被害はエルワクでも大きく、国境なき医師団2006年の調査では、栄養失調によりクワシオルコルの症状さえ発生している[3]。旱魃の後の11月には今度は洪水が襲い、2007年初頭には再び旱魃となった[2]

2008年にはソマリア国境から2キロメートル以上離れたところで、イタリア人のカトリック修道女2名が誘拐される事件が起きている[5]

参考文献




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