エルネスト・ラクラウとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 固有名詞の種類 > 人名 > 学者・研究者 > 政治学者 > 政治学者 > エルネスト・ラクラウの意味・解説 

エルネスト・ラクラウ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/03/23 07:38 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動
エルネスト・ラクラウ
Ernesto Laclau
生誕

(1935-10-06) 1935年10月6日

アルゼンチンブエノスアイレス
死没

(2014-04-13) 2014年4月13日(78歳没)

スペインセビリヤ
時代 20世紀/21世紀哲学
地域 西洋哲学
学派 ポスト=マルクス主義
研究分野 ヘゲモニーアイデンティティ政治
テンプレートを表示

エルネスト・ラクラウ(Ernesto Laclau, 1935年10月6日 - 2014年4月13日)は、アルゼンチン出身の政治理論家。しばしばポスト=マルクス主義者と記述される。イギリスエセックス大学政治哲学教授。長年にわたって同大学のイデオロギーおよび言説分析博士号プログラムのディレクターを務めた。北アメリカ南アメリカ西ヨーロッパオーストラリア南アフリカなどの多くの大学で講義している。

ブエノスアイレス大学卒業後、アルゼンチン社会党および左翼国民社会党(PSIN)で政治活動を行う。1969年にイギリスに亡命。オックスフォード大学で学び、エセックス大学で博士号取得。

従来のマルクス主義理論を批判的に継承し、アントニオ・グラムシヘゲモニー論や言説分析などに依拠した政治理論を提唱。

マルクス主義の復権・左派の復活こそが政治的闘争の鍵になると考えており、論壇において活発に活動している。

著書

単著

  • Politics and Ideology in Marxist Theory: Capitalism, Fascism, Populism, (Verso, 1977).
横越英一監訳『資本主義・ファシズム・ポピュリズム――マルクス主義理論における政治とイデオロギー』(柘植書房, 1985年)
  • New Reflections on the Revolution of Our Time, (Verso, 1990).
『現代革命の新たな考察』、山本圭訳、法政大学出版局、2014年
  • Emancipation(s), (Verso, 1996).
  • On Populist Reason, (Verso, 2005).
『ポピュリズムの理性』、澤里岳史・河村一郎訳 、明石書店、2018年

共著

  • Hegemony & Socialist Strategy: Towards a Radical Democratic Politics, with Chantal Mouffe, (Verso, 1985).
エルネスト・ラクラウ、シャンタル・ムフ/山崎カヲル、石澤武訳『ポスト・マルクス主義と政治――根源的民主主義のために』(大村書店, 1992年)
『民主主義の革命――ヘゲモニーとポスト・マルクス主義』、西永亮・千葉眞訳、筑摩書房(ちくま学芸文庫)、2012年
  • Contingency, Hegemony, Universality: Contemporary Dialogues on the Left, with Judith Butler and Slavoj Zizek, (Verso, 2000).
エルネスト・ラクラウ、ジュディス・バトラースラヴォイ・ジジェク/竹村和子、村山敏勝訳『偶発性・ヘゲモニー・普遍性――新しい対抗政治への対話』(青土社, 2002年)

編著

  • The Making of Political Identities, (Verso, 1994).

関連項目





固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「エルネスト・ラクラウ」の関連用語

エルネスト・ラクラウのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



エルネスト・ラクラウのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのエルネスト・ラクラウ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS