エボ・モラレス政権との関係
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/10 18:45 UTC 版)
「コチャバンバ水紛争」の記事における「エボ・モラレス政権との関係」の解説
この水紛争から始まり、2003年のガス紛争を経て、2005年のボリビア大統領選挙で先住民のエボ・モラレスが勝利したという一連の流れは、新自由主義的なグローバリズムに対する新たな社会運動の勝利だとする見方が一般的である。しかし、評論家の廣瀬純は、「エボ・モラレス大統領の誕生と、水紛争で起こった住民運動とを直接結びつけることはできない」、「エボ・モラレスおよび彼が率いる左派政党『MAS』は、むしろ(水紛争で登場した)新しい社会運動とは対決する位置にある」と指摘した。 大統領選挙を控えた2005年11月、CDAVがエル・アルトで初の全国大会を開いた。このとき、CDAVのオスカル・オリビエラは「新たな社会運動を創出し、水に限らず、電気やゴミ処理の管理方法など生活に不可欠なものの管理方法について根本的に見直すように新政権に働きかける。(自分たちの運動は)どの政党にも属さない」と述べた。廣瀬はこの発言に「(アメリカに反発し、フィデル・カストロやウゴ・チャベスへ接近をはかる)エボ・モラレスは、いわば『反グローバライゼーションによる連合』あるいは『オルタナティブ・グローバライゼーション』と呼べるような、アメリカ抜きのラテンアメリカの地域連携を目指し、CDAVに見られる新しい社会運動を『従属』ないしは『吸収』しようと試み続けており、(オスカル・オリビエラの発言は)新しい社会運動側からのモラレスへの回答である」とみた。
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