エクスチェンジ・ヴァリエーション
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エクスチェンジ・ヴァリエーション (Exchange Variation) は、チェスのオープニングの1つで、ルイ・ロペスの変化の1つである。右図がエクスチェンジ・ヴァリエーションの基本形で[1]、基本形までの手順は1.e4 e5 2.Nf3 Nc6 3.Bb5 a6 4.Bxc6である[2]。モーフィー・ディフェンス[3]の1変化である。
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- 1 エクスチェンジ・ヴァリエーションとは
- 2 エクスチェンジ・ヴァリエーションの概要
エクスチェンジ・ヴァリエーション
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「アレヒン・ディフェンス」の記事における「エクスチェンジ・ヴァリエーション」の解説
2.e5 Nd5 3.c4 Nb6 4.d4 d6 5.ed 4手目まではフォー・ポーンズ・アタックと同一手順。白の5手目でd6のポーンを取るためエクスチェンジ・ヴァリエーションと名付けられた。以下5.… ed 6.Nc3 Be7 7.Be2 0-0 8.Be3 Nc6と進行する。
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エクスチェンジ・ヴァリエーション
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「グリュエンフェルド・ディフェンス」の記事における「エクスチェンジ・ヴァリエーション」の解説
4. cd Nxd5 5. e4 Nxc3 6. bc Bg7 7. Bc4 c5 8. Ne2 Nc6 9. Be3 0-0 10. 0-0 Qc7 11. Rc1 Rd8 12. h3 b6 本局は1970年に西ドイツのジーゲンで開催されたチェスオリンピックでのボリス・スパスキー(白)対ボビー・フィッシャー(黒)のゲームのものである。この手順はグリュエンフェルド・ディフェンスで最も多く指されている。 黒の4手目で4. … Bg7と指すと白に5. e4と指されてd5のポーンを守られてしまう。 白の5手目では5. Bd2や5. g3と指す手もある。5. Bd2と指すと5. … Bg7 6. e4 Nxc3 7. Bxc3と進行し、5. g3と指すと5. … Bg7 6. Bg2 Nb6 7. Nf3 0-0 8. 0-0 Nc6 9. d5と進行する。 黒の5手目で5. … Nf6と指すのはセンターを制圧されたままで黒が良くない。 同じく黒の5手目で5. … Nb6と指すのも6. Be3或いは6. h3と指されてともに白が指しやすくなる。6. Be3はポルティシュ対サボ戦で白のポルティシュが指した手で、以下6. … Bg7 7. h3 0-0 8. Nf3 c6 9. Be2 Be6 10. 0-0 Bc4 11. Qd2と進行した。6. h3の場合は6. … Bg7 7. Nf3 0-0 8. Be2と進行する。なおこの変化中白が6.Nf3と指せば6. … Bg4 7. Be2 Bg7 8. Be3 0-0 9. 0-0 Nc6と進行し黒が十分な展開となる。 黒の6手目と7手目は手順前後することがある。以前は6. … c5を先に指すのがよいと言われたが、今日では6. … Bg7を先に指しそれから7. … c5と指すことが多い。なお6. … c5を先に指した場合は7. Bc4 Bg7と手順前後して本局の進行になる手ではなく7. Nf3と指す手もある。その後7. … Bg7 8. Bb5+ Bd7 9. Bxd7+ Qxd7と進行する。 白の7手目で7. Bb5+と指すと黒は7. … c6、7. … Bd7或いは7. … Nd7と指し、その後8. Bc4 0-0 9. Ne2 b5 10. Bb3 Bb7 11. 0-0 c5と進行し黒が大変指しやすい局面となる。 黒の7手目では7. … 0-0や7. … Nc6と指す手もある。7. … 0-0と指すと8. Ne2 Nc6と進行する。 白の8手目で8. dc?と指すと黒に8. … Bxc3+と指され白のa1のルークと黒のc3のビショップを交換することになり白の駒損。また8.Nf3と指すのは8. … Nc6 9. Be3 0-0 10. h3 Qa5 11. Qd2 cd 12. cd Qxd2+ 13. Kxd2 Rd8 14. Bd5 e6!と進行し黒が有利になる。 黒の8手目では8. … cdや8. … 0-0と指す手もある。8. … cdと指すと9. cd Nc6 10. Be3 0-0 11. 0-0 Nd5 12. Bd3と進行する。この手順の途中11. … Bg4と指すと12. f3 Na5 13. Rc1 Nxc4 14. Rxc4 Bd7 15. Qb3 Qa5 16. Nc3で白が指しやすくなる。なお8. … 0-0と指すのは9. 0-0 Nc6 10. Be3となり手順前後するだけで本局と同じ進行になる。 白の9手目で9. d5と指すと9. … Ne5 10. Bb5+ Bd7 11. Bxd7+ Qxd7 12. 0-0 Nc4 13. Bf4 0-0 14. Qc1 Rfc8 15. Rd1 b5と進行し黒が有利になる。 黒の9手目では9. … cdと指す手もある。その後は10. cd Qa5+或いは10. cd b6と進行する。 白の10手目で10. h4とキングの頭を狙うのは白が良くない。1970年に行われたナランハ対ポルティシュ戦では10. h4 cd 11. cd Qd6 12. Rc1 Rd8 13. d5 Ne5 14. Qb3 Bd7 15. f3? b5! 16. Bd3 Qb4+で白のナランハが投了している。 黒の10手目では10. … cdや10. … Bg4と指す手もある。10. … cdと指すと11. cd Na5或いは11. cd Bg4と進行する。 白の11手目では他に11. Qc1や11. Bb3と指す手もある。11. dc?と指すと11. … Ne5 12. Bb3 Ng4 13. Bf4 Qxc5と進行し黒が有利になる。 白の12手目では12. f4、12. Qe1、12. Qd2、12. Qa4、12. Kh1といった手も指される。このうち12. f4は比較的古くから指された手である。12. Qe1は1966年にサンタモニカで行われたスパスキー対フィッシャー戦で黒のフィッシャーが指した手で、本局同様途中では黒がよい局面になったもののフィッシャーがドローを嫌い無理な攻撃を行ったため白のスパスキーが50手で勝った。12. Qd2は比較的新しい定跡手で、1975年にヴィリニュスで行われたユーリ・バラショフ対ウラジーミル・トゥクマコフ戦及び同年にミラノで行われたグリゴリッチ対スメイカル戦で指された手である。バラショフ対トゥクマコフ戦は19手で、グリゴリッチ対スメイカル戦は25手でともに白が勝った。 黒の12手目で12. … a6と指すのは13. Bb3 Na5 14. Bf4 Qd7 15. dc Nxb3 16. ab a5で形勢互角。 1970年のスパスキー対フィッシャー戦では13手目以降13. f4 e6 14. Qe1 Na5と進み、途中では黒が有利な局面になったが、フィッシャーがドローを嫌い無理な攻撃を行ったため白のスパスキーが39手で勝った。
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